紋谷のソコヂカラ

なるほど…という癖をつけましょう [戯れ言]

投稿日時:2009/01/08(木) 19:24rss

人の話をちゃんと聞くということは大切です。
ちゃんと聞けて始めて、
こちらの言い分は伝えられるのです。

そもそも言いたいことが伝わらないのは、
相手がどんな気持ちでいるか、
その思いを推し量ることができていないから。
自分が言いたいことを言っているだけだからです。
 
そうですね。自己満足。
 
会話をしていて、…ああ…伝わっていないなあ~
と感じたとき、そのままにしていると、
いくら喋っても、自分の言葉は、どんどん無駄になります。
一生懸命喋った傍から、どぶに捨ててしまっている。 
 
もったいない。
 
 「角のスーパーで、1個100円のりんごを3つ買ってきてね」

ママはみっちゃんに、500円玉ひとつを渡し、
お使いを頼みました。
 
 「は~い」
 
元気良く出かけたみっちゃんでしたが、
戻ったその手には、何もありません。
 
「どうしたの?」
 
「りんごはね。1個120円だったから…」
 
とみっちゃんは言いました。
 
 「みっちゃん…ママはりんごをお願いしたの…
  1個120円でもよかったのよ。ママ…がっかりだわ」
 
 「……」
 
みっちゃんは泣いてしまいました。

だってママは言ったでしょ。
“1個100円のりんご”を買ってきてって。
 
 
とっても些細な話しではありますが、
世の中、こういう会話で満ち溢れています。

伝わらないのは誰のせい?
みっちゃんが 大人だったらどうでしょう?
 
「…ママ…100円じゃなかったらどうする?
 ……1個100円でも、5個まとめて袋詰めされていたら?
 …そもそも今日の特売のチラシは見たの?
 …商店街の八百屋さんの方が安売りしているんじゃない?
 …すぐに買ってきた方がよいのかしら?
 …ワタシ、本屋さんを覗いてきたいんだけど
 …ところで、ママ、何を作るの?
 …アップルパイ?
 …じゃあ、おばあちゃんとこにもひとつ、届けようよ
 …そうすると3つじゃ足りないわよね…」
 
たかが、りんごも…深いのです。
これが仕事の会話となると…なお更伝わらない。
 
伝えたつもり、承ったつもり…
だったのですが、1週間後…
結果は、どうもズレている。
 
何かを人に伝えるということは、けっこう傲慢なことです。
自分の考えを理解させたいなんて…そもそも傲慢の極み。
それでも伝えたいのですから、伝える側にはマナーが必要です。
それが、相手の気持ちになるということ。
 
 
「なるほど」という相槌は便利です。
相手の気持ちを引き出す、最短のフレーズ。
 
 「わしゃあ~若い頃には苦労したんだよ。
  今の若いのはダメだね。根性がない。…
  どうしたこうした…ああじゃないこうじゃない…
  てやんでえ~すっとこどっこい」
 
 「…なるほどおお~そうですかあ~
     確かにそのお気持ちは分かります」
 
 「おおっ…兄ちゃん分かるのか?…まあ一杯やりねえ~」
 
ただし、このなるほど…使用法に若干の注意があります。
まず、なるほどおお~と語尾にインパクトを持たせる場合、
その意味は「同意」となります。
 
あなたのお話し、その通りだと思われます…
という意味になりますので、
単なる相槌以上のニュアンスが含まれます。
 
なある~ほどおお~というのも同様ですね。
従って、
 
 「なるほどおお~でもですね。私どもと致しましては…」
と、なるほどといった傍から、
自分の主張に転換しようとすると、
無理が出ます。
 
また、
なるほど、なるほど…と重ねて言ってはいけません。
 
 「ああ、こいつ、ちゃんと聞いてないな…」
 ということがバレてしまいます。
 
 「なるほどですね。」
これもダメです。
理由は…気持ち悪いから。
 
某ファミレスで、コーヒー一杯注文して…
持ってきたウエイトレスが
 
 「お待たせいたしました。
  こちらで注文はよろしかったでしょうか?」
 というのと同じくらい気持ち悪い。
…まあ、中味のない馬鹿丁寧…というのに属します。
 
 「なるほど…ねえ」
こういうさらっとした感じで、
ちょっと渋いトーンで、
相手の目をしっかり見て、
間髪のタイミングで言えるようになりますと、
会話のリズムは驚くほどスムースに上がります。
 
僕は、3年前からこの
“なるほど”を
意識して言うようになりました。
 
あんまり、言い過ぎて、もうなんでもかんでも
…なるほどって、口から出てしまいます。
誰と話しても出てしまいますから、
もう会話が弾みすぎて、へとへとになります。
 
浜松の弟の家に遊びに行ったときのこと、
小学2年生の姪と遊んでいましたら…
近所の姪の友達の子供がどんどん集まってきてしまい。
ワイワイと盛り上がって過ごしました。
 
そのうち、ひとりの女の子が言いました。
 
 「おじちゃん。なんでもなるほどなるほどって言うね」
 
 「なるほどおじさんだ」
 
 「わーい わーい」
 
翌日、弟夫婦に誘われ、
姪の小学校の事業参観に行きました。
その日は、学年を問わず、全部のクラスが
事業参観を実施しているらしく、
学校中が人で溢れかえっています。
 
僕が、校舎に入ろうとすると、昨日の女の子が、
2階の窓から大きな声で叫ぶのです
 
 「ああ!!なるほどおじさんだああ~!!
  なるほどおじさああ~ん!!」
 
横の男の子も叫びます
 
 「なるほどおお~!!」
つられて、知らない男の子も…
 
 「なるほどおじさああ~ん!!」
回りの父兄が、何事かと僕を振り返ります。
 
校舎に入って、姪のクラスに向かうと、
みんんがクスクスと…笑っています。
 
 「…ねえねえ あれが なるほどおじさんよ」
 
 「へえ~あのおじさんが…なるほどおじさん」
恥ずかしい体験でした。
 
…だから なるほどは ほどほどにしなければなりません。
 
それでも、明日から使ってみてください。
 
…なるほど。


 
※写真は、「なるほどおじさん攻撃」のイメージです。
材木座の友人 太陽と銀河 本人達の許可は得ていません。

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