紋谷のソコヂカラ

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僕は頭が悪い…

投稿日時:2010/05/12(Wed) 17:32

頭が悪いというのは、
お馬鹿さんということです。

経験で見聞きしたことは多くあっても、
それを自分の言葉にして語るという作業がなかなかうまくできない。

無駄な修飾を出来る限り、そぎ落とし、
物事の理を多面的な角度から、スパッと言い切りたい。

言い切りたいのにできない。

だからお馬鹿さん。

「たとえば…」は僕の口癖ですが、これなどは、
お馬鹿さんの常套句…なにかを喋り、
相手が理解していないかもしれないと、
なにかほかの例にたとえて、
違う言い方で同じ中身を何度も繰り返す。

くどくて、長い…結局、ずれてしまう。

僕としては、なんとか理解してほしいものごとは、
相手の“知”の部分にいかにコミットするかにかかっていると思い、
なんとか言語調整をして、共通理解にしたい訳なのですが、
ほんとうに頭のよい人は、そんな作業はしないで、
簡潔に誰にでもわかるように噛み砕き、
どんな物事も説明してしまう 

ソウイウヒトニワタシハナリタイのですが…


普段、他人に対して、なにか一見、“徳”になるようなことを喋っても、
それは「いつか、どこかで、誰かが」もうすでに言っていたことで、
それを聞いていた僕が、いつの間にかそれをちゃっかり
自分の“意見”のようなことにしてしまっている。

ボクの言葉は誰かのモノマネ。

ほんとうに自分の「思想」として発信できていないと、
いつも感じています。

これは、ほんとうに考えるべき時に、
ちゃんと考えてきていなかったせいだと自覚していて、
普段、新しい情報に触れると、
その“本質について”自分の言葉で考え、
口にするように…努力はしているのですが、

なかなか切れ味するどく…とはいかない。 

何度、考えても同じところをぐるぐる回っていたり、
本質より“我(が)”が勝ってしまい、
それ以上思考が先に進まないということがいつもなのです。

◆◆◆

昨年から今年にかけてベストセラーになった新書の数々は、
こういう僕の頭の悪さを補ってくれる貴重なアイテム。
最近のお気に入りは、

 「日本辺境論」内田樹:新潮新書



これはとても面白い本です。
“辺境論”などというタイトルを見ると、
ああ、そういう島国モノね…などとイメージしてしまいますが、
その“そういう…”ってところを、そのままにしないで、
「なんなんじゃ?」とページをめくり始めると
もう、止まりません。

「日本人は自分でルールを作っていない。
   誰かがつくったルールに乗るのが大好き…なぜか?」

「知識人を自認している方々も、なにか起こると…
   ○○の国ではどうしたこうした…とすぐ諸外国を例に
   善し悪しを論じる…どうして?」

「水戸黄門はただの爺いなのに、狐たち(助さん格さん)が、
   騒ぐ立てると虎に見えてきてしまう。
   場違いに態度がデカイただの爺いが、前の副将軍であるかなんて、
   誰も分からないのに、悪者は虎のイメージにひれ伏してしまう
   …なぜなのでしょう?」

難しい本質をわかりやすく教えてくれる…
こういう本こそ“良書”と呼ばれてよいのでしょう。

第一次世界大戦に勝利したこと、
そしてその後の我が国の立ち居振る舞い…
国際人ではない日本人 このくだりと、

日本の小説(特に日本人が大好きな琴線に触れる文学)は
英語をはじめ、諸外国で翻訳化されていない…というくだり
が特に好き…というか個人的に勉強になりました。

知の巨人…養老猛司さんは、
この本についてこんなことを語っておられます。

「自分で骨組みまで考える人は非常に少ないのです。
   骨組みはどこか他所にお願いして、
   その内側で細かいことをやる人がほとんどです。

   これは文系も理系も同じ。むしろ理系のほうが
   文系より酷いかもしれません。
   大きな枠組みを考える人が少ない。<中略>
 
   内田さんは日本、日本人について
   大きな枠組みを作って考えている。
   しかもこんなに真面目なテーマを扱いながら
   笑えるところがあるのは珍しいでしょう。」

そうそう「自分で骨組みを考えたい」
これが僕のお馬鹿さんからの脱却です。
しかし、道のりは果てしなく遠い、気がします。

蛇足ではありますが、「日本辺境論」は
昨年1500冊ほど出版された「新書」の中で
いちばん読まれている本だそうです。
未読の方は、ぜひ。

ちなみに、今年、いまのところ面白かった新書は

「不幸な国の幸福論」加賀乙彦:集英社新書

 「人間の器量」福田和也:新潮新書

器量をあげることも、僕自身の重要なテーマではありますが(笑)、
これも言っているそばから道のりは遠い…
と感じさせてもらいました。


おい あんちゃん!元気か?

投稿日時:2010/04/24(Sat) 20:33

 「おい あんちゃん!元気か?」

 

おっさんに、突然話しかけられた。

 

小田原からの上り…東海道線の車中、座るや否や、
弁当を食い始め、終わるや否や
カップ酒を片手に新聞を読み始め、

「春一番ですねえ~♪」と鼻唄を唄い出した おっさんにであります。

 

「おっ!! ガッツポーズ! いいねえ 格好いいねえ!!」

 

「おっ!! かんどりしのぶ いいねえ!! しのぶぅ~あめ~♪」

 

スポーツ新聞の記事をみながらの大きなひとりごとを連発している。
時折、僕の方をちらちら見ているような気配、もちろん知らん顔をしていた。

 

こういうおっさんは、さびしがり屋で、話に乗ろうものなら、際限がなく、
面倒くさくなるのがオチなので、もちろん知らん顔をしていた。

 

「普天間ねえ~なんだかなあ~時の流れに身を任せぇ~♪」

 

「事業…しわけ…申し訳けねえ~なんてな」

 

事態は、エスカレートする方向のようだ。

 

このまま放置して、この浪花節ギャグを我慢するか…決断が迫られている。

…と、おもむろに、キタ!!

 

「おい!あんちゃん 元気か?」

 

仕方ない。

 

「元気そうにみえますか?」

 

「見えるねえ~見える 人生悩みなし!って感じだ うほっうほっ」

 

「どのあたりが?」

 

「どのあたりもこのあたりも…うほっうほっ…」

 

この、うほっうほっは、会話の間、ずっと続くのですが、面倒くさいので省く。

 

「アイルランドのかざんばいってのは、あれかい、そんなにすごいのかい?」

 

「アイス!…ランドのですね。飛行機のエンジンの中に入ると大変らしいですよ」

 

「ふーん。アイルランドから、こっちにゃ来ないのかい?」

 

「アイス!…ランドは、遠いですからね 
日本じゃ、中国から黄色い砂が来るくらいですかね」

 

「…でもなあ 空港の人が あれだろ 帰れねえ外国人とかに毛布貸したり、
どっかタダで連れてったりしてんだろ。えらいねえ…おれは感激したよ」

 

「ほかの国じゃ、なかなかしないでしょうね。ああいう日本人らしいところ、
僕も好きです」

 

「ふーん。でさあ、沖縄のアメリカの基地は、どうなんだい? 」

 

「どうというのは?」

 

「だから 結局、どうするのさ」

 

「どう?…と言われても」

 

「なんか解決策はあるのかい? あんちゃんならどうする?」

 

「僕が、決めていいんですか?」

 

「いい いい 任せる 」

 

「…そうですね。…全国、すべての地方自治体に公募するんですよ。」

 

「こうぼ?」

 

「ええ。土地を提供したら、毎年100億円の特別助成金かなんか出すからって」

 

「…で、くるかえ?」

 

「グアムがよいなら、もう北海道の僻地でも、東北の寒村でも 瀬戸内の無人島でも 
なんでも同じでしょ。財政の赤字や過疎に悩む自治体なら手をあげるんじゃないかと」

 

「ふーん。でも、100億はたけえなあ~」

 

「50億くらいでもいいんですが、大切なことは、政権が変わっても未来永劫、
基地がある限り、助成金は保障ってお墨付きがないといけないですね。」

 

「法律で決めるんかい?」

 

「法律は出来ても、変えられちゃうから、簡単に反古にできないやり方で…

そこまでしたら、おらが村に基地を…って、殺到しますよきっと」

 

「ふーん。間に合うんかいそれで?」

 

「頭下げりゃいいんですよ。ごめんなさいって、…で仕切り直し。

頭下げてうまく治まれば、5年したら笑い話しです」

 

「ふーん あんちゃんも呑むかい?」

 

「いえいえ ぼくは結構です」

 

「その荷物はなにがはいってるんだい?」

 

「母ちゃんのつくった 筍の煮物とふきの佃煮と…」

 

「おっ!いいねえ」

 

「食べますか?」

 

「いいの?」

 

賢明なる読者のみなさんは、

こういう盛り上がりを僕が好きでやっているのでは…と誤解していませんね。
別段、気にならないって程度なんです。僕の場合。

 

「うまいねえ~」

 

「ありがとうございます」

 

「んで、どこの生まれ?……しずおかねえ~…母の日に…

ふーん 親孝行だねえ」

 

「ぜんぜんです。親不孝を絵に描いて、ハサミで切り取って、張り合わせて、
空気入れて膨らましたような人間です」

 

「なんじゃいそりゃ ヘンなこというねえ」

 

賢明なる読者のみなさんは、オマエ、もうすでに楽しんでいるだろう、
と誤解しているようですが、
確かに、このあたりは少し楽しんでます。

 

「あんちゃん嫁さんは?」

 

「いえ、残念ながら おじさん、お子さんは…?」

 

「いるよ。いま中国で働いてる、あの…ほれ小さい島のほう」

 

「台湾ですか」

 

「そうそう」

 

「遊びには?」

 

「いかねえ………めんどうだもん」

 

ここは、少し考えて…答えた感じのおっさん。
台湾近いですよ…とか振ってみたが、反応は鈍い。少し、中国の話しをする。


「おれ、最近、胸が痛くてさ、腰もなあ~こう重い感じで、手も痺れるんだよなあ~。
あんちゃん、健康そうでいいなあ」

 

「そうですか。そう見えますか。」

 

「癌とか言われたらどうしよう?」

 

「心配ですか?」

 

「こわいねえ~癌なんて言われたら、死んじゃうよオレ。
あんちゃんも、今は元気だからいいけど、そのうちこわくなるよ」

 

「そいういうもんですか?」

 

「そういうもんだよ。だんだん歳をとると、こわくなる」

 

病気の話に付き合うのは、慣れている。どうということもない。

 

「藤沢過ぎましたね」

 

「あんちゃんどこで降りるの?」

 

「戸塚です」

 

「うほっうほっ…同じじゃん…んじゃあさ…どこかでいっぱい行くか?」

 

「まだ…昼ですよ」

 

「昼からがいいんじゃないの」

 

…このあと、戸塚で降りたおっさんと僕…さてどうしたのか?

 

それはまたのお話し。

◆◆◆

今年も、少しすると「ツール・ド・フランス」がはじまります。

 

僕にはサッカーW杯より楽しみです。

 

近藤史恵さんの新作「エデン」(新潮社)…かなり面白いです。

 

複雑で奥深いサイクルロードレースの世界がよくわかりますし、
主人公の“男”に胸を打たれます。

 

決して、長くない小説です。前作の「サクリファイス」と併せ、
ぜひ読んでみてください。
きっと、観たくなりますツール。

 

帰省の折、母から「1Q84…って小説、話題らしいけど読んでみたい」
と言われたので、うーん…と思いながらも、贈ることにする。

 

昭和ひとけた生まれの母は、チャレンジャーだ(笑)

 

さあ、みなさん。もうすぐ母の日。
お忘れなく。

女優 T

投稿日時:2010/04/11(Sun) 21:26

中国で3億人が観たと言われている映画「非誠勿擾」。

この映画の影響で、網走や釧路、阿寒湖、屈斜路湖、
など道東を中心にロケが行なわれた場所は、
中国人のみなさんであふれかえっているらしい。

公開された翌年2009年に、中国での日本への観光目的の
旅行者へのビザ発給のうち、実に25%は北海道への旅行目的。

外国人の宿泊者の総数でみれば、北海道も他県同様作対比は
落ち込んだものの、中国、香港、台湾からの旅行者は、
110万人で、全体の80%を越え、
中国人に限れば昨年対比で、
7割も増えたという。

中でもこの映画の主演女優スー・チーが
台湾人ということもあり、
台湾からの旅行者は激増らしい。

これは中国本土でも話題になっていることらしく、
広東省の書記で、来年の共産党大会で
中央の要職へ登用が確実と言われる
実力者汪さんも、

「北海道のように工業化進んでいる場所にも関わらず
   自然環境が保護されているところに、嫉妬を感じる。
   広東省は、経済成長優先の施策が環境破壊を
   もたらしていることに憂慮したい」

なんてことまで言っている。
 
僕は観ていないが、この映画は恋愛映画である 
題名の訳は…「本気でお付き合いできる方を望む」

中国の婚活の広告でよくみかけるフレーズらしく、
映画はラブコメというが、3億人というのはなんともすごい。

今後は、300万人まで膨れ上がることが
予想されているらしいが、そうなると
映画を観た人の1%が北海道を訪れることになる。

確か、小泉内閣の時の「観光立国」宣言時は、
外国人旅行者は500万人、現在は800万人くらいだから、
このうちの300万人が中国人となると
これはちょっと怖い気もする。

中国での個人旅行者へのビザ解禁と相まってはいるものの、
やはりまだまだ中国は、エンタメのコンテンツが
不足しているのだなあとも思う。
多様化しすぎた日本で、
人口の3割が熱中するコンテンツはありえない。

また、北海道では、中国語を話せる、
正式な観光ガイドとなると数十人しかいないらしく、
就職難に憂う諸氏は、とっとと中国語を勉強すべきであります。

僕は

「プー タン」 (痛くありません) 

「クウ~イィ」(だいじょうぶ) 

「ニー ツゥーダ フェイシェン ハォ」(あなた上手です)

と 中国人マッサージ相手に鍛えた中国語が役にたつと 
手ぐすねをひいている。

わが故郷 静岡が この北海道の成功を黙って見過ごすわけは
なかろうと思っていたら 案の定、中国へのロケ地誘致を始めた。

駿河湾と富士山 大井川鉄道…

静岡ならではの観光地をぜひロケ場所にと 
売り込みをはじめ、このたび 映画ではなく
ドラマのロケが行われ先月、中国で公開されらしい。

デューダーダーショウショクキ 

漢字は面倒くさいので省くが、こういうタイトルです。
これまた恋愛ものらしい。

ロケは静岡県観光スタッフの全面協力で行われ、
ドラマ公開に併せて、ツアーも企画されて、
中国の旅行会社に売り込んだらしい。

ビデオやパンフの映像は、富士山や駿河湾や
SLをモチーフに制作されていて、
なかに静岡茶も多くアピールされていた。

また、実際にドラマの映像を拝見したが 
…主演の男女が愛を語る場所が 
お茶畑というシーンがあった。

「来年もここに来て、いっしょに“茶摘みショーを観ようね”」
とか言っているのである。
(ほんとうに言っている)

うーん。気持ちは分かる。

中国人もお茶好きだし、 

このドラマがヒットすれば、
「烏龍茶 既古 新時代 静岡茶」
(謝…でたらめです)

とかブームを望む気持ちもわかる。 

しかし考えて欲しい 

牧ノ原や掛川あたりの 
お茶畑のそこかしこが中国人だらけになってしまう画を。

築地のそれ以上におかしい。 

網走の能取岬や美幌町の美幌岬とは違うのです。
山間のだんだん畑…そもそも茶摘みができないじゃないか。

静岡空港の体たらく 
上海便の活況狙いと 
同県人として気持ちは痛いほどわかります
…しかし なんでもありはいけないだら。

このドラマのせいで、静岡県人の若い男女は 
茶畑で愛を語る 
などと中国のみなさんに、
間違って認識されたらどうするんだ。

恋愛ドラマは主役の俳優次第 
とくにそうです。 

そういう意味ではこの映画の中国人女優は
いまひとつ魅力に欠ける。

まあ、中国で放映されるドラマですから 
よいのですが、出来れば替えて欲しかった。

これが韓国ドラマであるなら 
…僕にはイチオシの女優がいる。

名前は「キム・テヒ」 
…そう 彼女の話しがしたかった。(笑)



ほんとうは教えたくないのですが、
民放地上波のゴールデンで 
日本人俳優のふき替えのオーディションまで行って
放映される韓国ドラマ「アイリス」が、
もうあと少し

…4月21日からスタートしてしまう。

そうなると主演している
(イ・ビョンホンの相手役)彼女の魅力は、
周知の事実となり、
ブームが起こることは必然の成り行きとなるので、
先に言っておきます。

プロフィールなどはおいおい分かることなので省きますが、
彼女が仮に中国人で先の映画やドラマなどに主演していたら、
3億どころではなく軽く倍の6億人の中国人が
ブラウン管に釘付けになり、

完全なる「君の名は現象」を引き起こし、
ひいては、胡錦濤国家主席が、党大会で彼女の経済効果について
コメントを述べる
…という事件に発展するでしょうし、

北海道の観光収入はバブルに沸き返り、
長い冬の時代を吹き飛ばし、
静岡の茶畑がお茶摘みショーをニイハォの掛け声で
…ウエルカム 
…もう何でも来い 
であるのです。

ほんとうは教えたくなかった。

たぶん日本人成人男子のほとんどは、
いまどきテレビドラマなんて観ないよ…

でしょうし、仮に観ているとしても、
「韓国ドラマ?…興味なし 
 あれは おばさまの娯楽」
というイメージなのでしょう。

このアイリスも主演のイ・ビョンホン様的な
ファンがいちばんのコアなのでしょうが、
チョン・ジュノ 
キム・スンウというイケメンファンも
相当数いると思われ 
視聴率の座布団は見込まれるのでしょうし、
前回も書きましたが、日本の民放ドラマの凋落は久しく
…ここに本来の

「おもしろいドラマの王道である韓国モノ」
をもってこざる負えないというのは、
情けなくも必然なのかもしれません。

それにしても、日本を模倣することからはじまった
韓国の映画・テレビ業界 その対場を逆転
(映画界ではすでに前からですが)させ、
ついに逆輸入解禁か…
と思うのです。

ドラマの軸は、
「韓半島に起こりうる戦争を阻止しようと
   活躍する国家機関
   …そこに活躍するスパイたち」 

映画では取り上げられた題材ですが、
より多くの国民が観るテレビドラマで
放映されるのは韓国でも新しいことです。

すごく簡単に言うと、恋愛ストーリィーは
韓国の王道ですが、軸にはもっと骨太のテーマを…
と韓国テレビ界の気構えが滲んでいる作品でもあるのです。

…なんてことは 刺身のツマなる話し、
本題は、アイリスがどうこうではないのです。

ここに主演し、ビョンホン、ジュノのイケメンを
その魅力でたちまちに籠絡してなお…彼女じゃ仕方ないわネ…と
韓流大好きおばさんまであきらめさせてしまうだろう…

それほどに圧倒的な魅力をもつ女優 
キムテヒの存在です。

このドラマ、女優ではキム・ソヨンも登場します、
そうとうに素敵な女性です 
しかし、テヒにはかなわない。

まだ、放映されてもいないのに 
そこまでいうか? 

…はい。

みなさんが暇ではないように 
ぼくもこれでなにかとひまではないのです。

テレビドラマなど、よほどのものではない限り、
気にすることもありません。

…よほどのことなのです。テヒは(笑)

テヒは、実はモデル 
CMがメインでデビューしました。
実は主演の映画やドラマは多くはありません。

ソウル大学出身という高学歴女優という肩書を除けば、
「天国の階段」の準主役で認知されたといってもいい存在です。

僕が彼女の魅力に引き込まれたのは
「ラブストーリィー・ハーバード」というドラマからです。

映画の「中天」も観てはいるのですが
彼女の印象はそれほどでもありませんでした。

ハーバード…は 
ハーバードなのに 
ボストン舞台は全体の半分、
残りは韓国が舞台です(笑)

ロースクールに学ぶ留学生二人 
キム・レオン(まっすぐで単純なイケメン) 
とインジョンジン(知的でクールなイケメン)

このドラマではこのイケンメン2人が、
テヒの犠牲(笑)となります。

テヒは、医学を学び、人道支援のボランティアを
熱心に行う苦学生役、早々に恋を落ちた二人からの
求愛を袖にしてゆきながら展開します。

恋愛とは別に、弁護士志望の若者ふたりは、
大学で仕事で…とお互いが競い合い、その過程では
人種差別や環境問題など法廷での裁判シーンなども多く、
これだけ観ていてもなかなかにおもしろいドラマです。

それでも、一番の魅力は、中心にテヒがいること。
ここでの彼女が、いちばん彼女らしいので、
アイリスがどこまで彼女の魅力を引き出す
作りになっているかは不安でもあります。

まことに綺麗で 
なんとも可愛くて 
こわいくいらいまっすぐで 
ただ一生懸命で 
時に小悪魔  

これが彼女の魅力です。

その意味では、複雑な魅力ともいえ、
韓国より、
日本人の方に受ける素養がある気もします。

ほんとうは教えたくなかった。

ほんとうに忙しい方は、
アイリス放映の木曜は家に帰らないでください。

もし間違ってテレビのチャンネルを合せてしまうと、
テヒの魅力から、抜けられなくなります。

これが僕からのささやかなる助言です。
奥さんや母上と同居の男性は、
いまのうちに
「あのさあ 韓国ドラマとか興味ないよね?」と
確認しておくことをお勧めします。

しかし、そうやってささやかな抵抗をしたとしても、
テヒが第二次韓流ブームの火付け役になり、
SPAあたりが
「男がハマる韓国ドラマ 
 僕たちは宣言する 
 もう、おばさんだけのものじゃない!」

というような特集を組むのです。 

きっと。

ああ~教えたくなかった。



俳優T

投稿日時:2010/03/28(Sun) 21:43

スポンサーがCM出稿を手控え、
お金がなく、手間暇かけない、
結果、つまらないものが出来上がり、
視聴率はどんどん落ち、余計にスポンサーは、
お金を出さない。

どこから始まるのかはしれないが、
この負の連鎖、スパイラルは下にむかって、
どんどん加速して、
もうどうしようもないところまできている。

漢字をはじめとするお勉強モノ 
グルメランキング 
綺麗になりましょ 
政治経済批
判モノ などが、
バラェティーやお笑いとひっついて、
低予算、スタジオものが跋扈し、
ひな壇なしの画面を観ないことはない。

どんなに真面目な話でも、最後がひな壇での
コメントになるため、出演している芸人さんや
なんだか芸能人の、人となりだけは、
詳しくなるものの、
肝心のテーマはあまり印象には残らない。

テレビが人を馬鹿にする…
こう言われたのは何十年も前ですが、
最近は表面的な知識が身に着く?という利点は
置いておいて、すべてがインスタントで進行し、
その意味で「残らないもの」を
生み出す温床になっている。

…と、ここまでは、周知の事実。
いまさら僕が偉そうに
言うほどのことでもないのですが、

この現象に関して、僕が少し気になることは、

「テレビの前で家族が揃い、一家の団らんをする」
という生活文化が、いまどうなっているのか?

ということです。

そもそも、テレビの前で…は死語なのでしょうか? 
それともそんな環境(chを変えたくなるという意味)でも、
団らんは、ちゃんと成立しているのでしょうか? 

「いい胸ね … 取って見せたら …○○○○○ 」

「うーん川柳かぁ? ○○○○○を当てればいいんだな…! 
   わかったぞ…
   いい胸ね … 取って見せたら …“いいブラね” …どうだ」 

「正解!! すごい父さん」

「ははは、昔、ちょっとな川柳かじってたんだよ」

「へえ~」 

「◇◇も、覚えるだけの勉強ばかりじゃダメだぞ、
  こういうユーモアを理解しなきゃな」

「は~い」

とか、盛り上がっているのでしょうか? 

…とはいえ、娘も息子もいない僕にとっては、
それ以上の関心事でもなく、それ以上に勘弁して欲しいこと…

それは、

やっぱり、CM収入が賄えない民放各局は、
最近の製作委員会方式の映画産業に乗り出して久しく…

おかげで、映画製作そものもが、薄利多売化してきていて、 
低予算が質の低レベル化を招いているという点です。

低予算でもよいのです。
主役が歌手でもお笑い芸人でもよいのです。
監督が俳優でもよいのです。
もっと言えば、出演者が、
タイアップの番宣に出まくり…でもよいのです。 

…おもしろければ。
…とにかく出来上がった作品が、
おもしろければよいのです。

そうでなければ、わざわざ映画館に足を運んだり 
Tさんにレンタルしに行く意味がないのですから。

そもそもの本業のテレビドラマの質の低下が
先にきているのですから、そんなこと言われても…
というクレームがきそうですが。

それは本末転倒です。
よろしければ、本業回帰…
ここにお戻りいただきたい。

昨年良かったと思えるドラマ、
観たいなあ…と思わせるドラマの少ないこと少ないこと。

最近は、個人的な事情と歳のせいで、
あまりテレビドラマなるものを観なくなっていますが、
それでも、気になるドラマをHDDに録画…
ということはたまにしています。

昨年よかったのは、12chで春の深夜枠で放送した
CXの深夜枠「深夜食堂」ともに原作は漫画。



前者が温泉宿のベタロケ、
後者はスタジオベタ…

出演者も、遠藤憲一、小林薫と、主役のそれぞれ以外は、
あまりギャラの高くない方々で、
そこに深夜枠の自由さが加わり、
作り手も楽しんでいる感じがうかがえた良作品でした。
(湯けむりの、でんでんさんは最高でした)

2時間モノも松本清張ブーム+昭和回顧ブームで、
数多く作られましたが、おもしろいものは少なく、
10CHの「刑事一代」これが素晴らしかったくらいでした。



民放が体たらく…ここぞとばかりに
NHKが攻勢をしかけているのが笑えますが…
うれしいです。

それでも、最近の、「ざらつき 暗め 画面」の
オンパレード(ハゲタカあたりからか…)は、辟易です。
大河も観ていません。やはり福山=竜馬は違和感で、
ほかの役者が一生懸命になればなるほど、
浮いて見えてしまうのがどうにも…
でも、ここのところは好き嫌いレベルの蛇足です。
はい。ごめんなさい。

一生懸命といえば、香川照之さんの 
出まくり状態はすごいです。
「坂の上の雲」
(これは良いドラマ こっちを大河にして欲しかった)
「竜馬伝」…「ディアドクター」
「20世紀少年」「カイジ」「沈まぬ太陽」
「ゴールデンスランバー」
…そのすべてで存在感、すごい役者さんだなあ…と思います。

その天才香川をもってしても、
どうしようもなかった映画…「○○」。

それが、今回のテーマ 「俳優T」の存在。 
… ここままでの、どこかで聞いたことのある話は、
このTの話がしたいがための 前フリなのです。

前フリ長え~ まだるっこしイ~ ふざけるなあ~ …(笑)


◆◆◆

僕はこの「俳優T」が苦手です。
はっきりいって、サヨナラして欲しい。

それはなぜかと言えば、彼(男なのです)が出演していると 
どんなに良い作品もよくて3割、下手すると5割 
つまらなくなってしまう…という効果の持ち主だからです。

映画のお初デビューは 20年くらい前ですか…
あるコミックスの映画化 ちょっと変わったスポコン+恋愛モノ 
高校生の主役二人は別にいて、彼は準主役。

以来、数多くの映画に出演、
…90’の岩井俊二の映画あたりがきっかけで、
その起用方法が確立されてしまい…なんだか、
アナーキーで今風の空気感の代名詞的な存在になり、
主役扱いがどんどん増えていった役者さんです。

もちろん、中には、映画自体の出来が
すばらしいものもあるのです。
…でも、しかし、そのほとんどは、
「ただのなんとなく作った、雰囲気よいだろう的な凡作」

その原因は、もう紛れもなくこの「俳優T」の存在。

素人が演技についてとやかく言うのはなんですが、
台詞は棒読み ぎこちない動き 凡庸な顔つき…そのすべてが 
作品自体をグレー色に包んでしまうのです。

去年、ある大御所の監督が彼を起用することとなり、
その演技を見てこう言ったそうです。

「キミ…そのままじゃ駄目だよ もっとなんとかしようよ」 
…と。 
そうなんです
なんとかしてもらいたいのです。

しかし、その映画も 
ほんとうに日本を代表する女優さんをはじめ 
出演者みんな芸達者なのに、彼が出ていることで…
駄作となっていました。

どんなに緊張感があるシーンでも、彼が演じ 
喋りはじめると…とたんに白けてしまう。
ある意味、すごい効果です。

先の天才香川さんが アカデミー助演を獲得した映画も、 
お金をかけ、時間をかけ役者も揃え 
原作もよく撮影技術も最高で、 
どうやってもよい作品になるだろうという
下地のしっかりしたものでしたが…これまた…彼のせいで
…陥落 没落 都落ち…でした。 

まことに残念です。

こうならうと、演じる方も演じる方ですが、使う方も使うほうだろ…と思うのです。

この映画などは、そもそも監督は彼をよく知らず、
その前に観た“モンゴルの大地を馬で駆け回る役の彼”を見て、
こういう過酷な撮影に耐えられるなら、
今回の僕の作品に出てもらおう…となったらしいのですが 
そもそも、この映画、モンゴル人役の彼は、
台詞をほとんど喋らない設定なのです。

そういう安易なキャスティングが、
監督本人の、後の身の不幸を招くとは、
思いもよらなかったのでしょうが、
そういうことでは困ります。

別に、ひとりの役者がどうでもこうでも、
そんなことは、そもそもどうでもいいのではないか?

ごもっとも…と言えないのです。 
だって、本当は良い作品を、彼のせいで台無しにしてしまわれたら、
他の役者さんも勘弁して欲しいはずであり、
観客は離れ、映画文化の質はさらに落ちてしまうのです。

見過ごすわけにはゆきません。
頑張っている役者さん、映画を楽しみにしている観客のためにも、
ここは敢えて僕が言います。

「Tさん 引退してください」 

もしくは 

「演技をもういちど、イチから勉強してください」 

お願いします。

…しかし、悲しいかな…小さな庶民の声は届かず
…彼は映画に出続けている。

サムライミがあきらめ…巡って 
クラウディアシファーの旦那が監督することとなった
「ソー」にも出演しているらしい…
世界が認めた 
…とか付けて紹介するのだけは勘弁してほしい。

とひそかに願うくらいしかできない自分がくやしい。

ハリウッドが出たので 
最後に本年度の米国アカデミー作品賞 
「ハート・ロッカー」を観ました。

途中で、映画館を出たくなりました。

「かつて、ヴェトナム映画がそうだったように 
  アメリカがイラク…アフガンから完全に撤退し
  …なにも解決していないというところまで時代が進み、 
  …生み出されたさまざまな悪夢が、歴史として
  国民の感情の中に消化されたのであれば、
  かのディアハンターや
  キリングフィールドのような名作が、 
  きっと生まれるに違いない」

と、いかにも映画通のような小癪なコメントを送ります。


春と修羅

投稿日時:2010/03/15(Mon) 15:33


どうも調子が出ない 
これは春のせいであります。

大きな地震が立て続けに起こったり 
こころ根の優しいミュージシャンが
不当薬物の使用で検挙されたり

クライアントからバグのクレームが相次いだり 
朝から猫がにゃあにゃあうるさいし、

治してるんだか広げてるんだか知らないが、
「ここも工事中かよ!?」で、
ヘルメットから覗く顔は、
どうみてもアラブ人で、
「ドウシテ ワタシ ココニイル?」
って顔しているから 
文句も言えないし、

強風で飛ばされた隣の家の洗濯物が、
僕の車の上に引っ掛かっていて、
それが女性の下着だったりで…

「返しにゆくもゆけないじゃないか!」
…だったり、

久しぶりに電話が来たと思ったら、
「おれさあ…この年でさぁ、営業に逆戻りだってさ 
  事務のパートのおばちゃんだけのさあ
  …そこの所長…どうよ?」 

って、「…で どこ?」「四国」「四国のどこ?」
「香川?」「香川…いいじゃん」「香川ってなにがあるの?」

…だったり。

そういうこと全部が春のせいであります。

師走、年の瀬は「よし、今年も残りわずか  うんうん 
自分…それなりに頑張った よしよし 来年も」

と、どちらかと言えば、前向きに振り返り 
前向きに目指す そんな風な心持ちになれるのに、

この年度末と言うのは 
どうも 気が乗らない 。

それなりに忙しいのは当たり前、
でも、どこかなんだか、どうにも上の空、
それでいてあせる 
そんな感じの時期ではないですか?

僕だけか。

この季節に起こる 
マイナスな出来事は、
ぜんぶ“春のせい” にしてください。

僕のせいでも あなたのせいでも 
猫の発情のせいでも アラブのせいでも 
現場知らない社長のせいでも 
ありません。

「春のせい」 なんです。

以前にも触れた気がしますが(忘れたのも春のせい)、
自然界は寝ているのです。
起きるのは、梅雨の始まりから…

人間程度が がちゃがちゃしても、
大きなメカニズムが「寝ている」ことを要求して
いるのですから、

うまくゆくこともゆかない 
そんなことな当たり前。

歯ぎしりしながら 
行ったり来たり そういう季節。

四月の気層のひかりの底を
唾しはぎしりゆききする
おれはひとりの修羅なのだ

宮沢健二の心象スケッチの 
この一文が好きでした。

※というか序文などは難しくて、中学生の僕には理解不能

まわりはなんだか浮かれているけど 
ちょっとまて 自分の今はどうなのか?

そういうことを立ち止まって考える 
そういう時間を少しでも持つ 
そんな示唆 そういう季節なんだとも、
思う訳です。


「○○を考えると ○○がベスト ○○から進めてゆこう 
  でも○○の部分はファジーだから 進めながら解決」

はいはい。そうです そんなことばかりです。 
それはそれで やんなきゃならない
ことは ちゃっちゃとやりましょ。

その流れの中でも 
まてまて「春にだまされてないか?」と 
もう一度 振り返る 

「おい! 春なんだから 気をつけろ」
「えっ? なんですか?部長?」
「いいから…それでいいから。
 でもな…春なんだから 気をつけろよ…ニッ」


■■■

「96時間」 という映画がおもしろいです。



リュックべッソンが監督も役者もしないで 
製作と脚本に関わってる“だけのおかげ”かもしれないですが、
とてもおもしろいです。

アクションものです。

元CIAです。 
最愛の娘の誘拐事件です。

東欧人の売春組織(※) 
相手のロンリーウォーズです。

※去年の翻訳本で大人気でした「ミレニアム」
の2でも題材でしたが、いま、旬なのか?

こいうと…
「ああ…なんとなく想像つく」
とか思われるでしょうが、

その、あなたが瞬間に抱いたイメージより…
3倍は 確実におもしろいです。

主演はリーアム・ニーソン 
※シンドラーの所長 スターウォーズのジェダイの騎士 
でもこの映画での彼は ラブアクチュアリーの妻を亡くして
義理の息子の小さい恋のメロディーを応援する
父さんのイメージが一番近いです。
役柄はぜんぜん違いますが。

大箱でのロードショー大作に比べてプログラムピクチャー
(娯楽もの、早撮りの低予算という意味に使われますが、
 もともとは違います。説明すると長くなるので
 便宜上ここではそういう意味で使います)

の匂いがムンムンしますが、
なかなかどうしてまったく飽きずに 
引き込む力のある展開です。

CGはゼロ 
リーアム・ニーソン体当たりです。 
彼でなければここまで雰囲気でなかった映画。

ハリウッドがブルースウイルス使って作ったら 
ぜんぜん駄目になってしまう話しであります。

「24」のシーズン1を
「240時間くらい」かけて観るより

「96」を1時間半くらいで観る方が 
 おもしろいと 

…われながらおもしろいことを言うなあ
…というくらいおもしろいです。



「春のせいってだけじゃあ 
 このもやもやは晴れんなあ~」

とお嘆きの週末などございましたら 
ぜひ。


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