紋谷のソコヂカラ 2009/11

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インフル

投稿日時:2009/11/17(火) 23:13

坂を転げ落ちるように寒くなってきた。
深まる秋という情緒さを感じる間もない。

年の瀬を迎える前に…今年1年のことを思い出し…
整理して反省して来年を準備する…
そういうことをゆっくり考えるために、この季節はある。

せわしない師走の前にこそ意味があるのだが…
この寒さでは一挙に今年の終わりが来てしまう。
都市(正解には近郊)特有の薄寒い感じが、
なんだか忘れ物をしている気にもなり落ち着かない。

ボクは風邪をあまり引かない。
思い返しても…ここ2、3年は引いていないと思う。

まぁそれどころではなかったから…
ウィルスも遠慮してくれたのだろう。
周りには、風邪を引いた…と言う友人が増えている。
新型なのか季節性なのか、
はたまたただの風邪(笑)なのかわからないので、
簡単にお見舞いの言葉も言えない。

「なんか食べて、あったかくして、じゃんじゃん寝なさいね」
なんて訳ではないこともある。

後輩のTは、よく風邪を引く…
それも春先や盛夏だったりするものだから…
聞かされても、あまり緊張感はない。
ただ、T君の風邪は、家族の誰かがいったん風邪にかかると…
必ず家族全員に伝染するらしく…大事となる。

たいていは、まず子供たちが順番にかかり、
ついで奥さん…最後に本人という順になることが多いという。

小学生の持ち込んだウィルスにやられるって、
どこまで免疫ないんだキミは…
なんて軽口を この時期は言えない。

新型インフルエンザと言えば、
文春で小林信彦さんが怒っていた…
しかも2回に渡り。

いつも思慮深く 博学明晰な彼が、
ある人物を名指しで実名で怒っていたのでびっくりした。

発端は同誌の阿川さんのコラムに、
厚労省医系技官の木村盛世さんがゲストに来られ
「健康局長のU氏は、新型インフルエンザのワクチン輸入を阻止し、
 ワクチンを国内の弱小4社にしか製造を許可していない…
 この理由がU氏個人の利権と天下り先のため」
と暴露したことによる。

厚労省には医師免許をもった医系技官が250人いて…
まるで役に立たないことは…なんだか聞いていたが、
ご自分が“実際に見聞き”したことをお書きになる小林氏が、
「たまったものではない」と他人のコラムを読んで
ここまで怒ることも珍しく…
そちらの方が気になった。

風邪を引かない馬鹿ものは鈍感なのだろうか。
しかしこの件のU氏…
事実ならばもっと糾弾すべきなのだが…
あまり報道されている記憶がない。

自らの不勉強を顧みず
「官僚主導がおかしい」と言う輩が可笑しい…
と思っていたが、
おかしい官僚を白日に晒すことが出来ないモラルが
蔓延していることがもっとおかしいと思う。

…と ここまで書いたらパソコンが 落ちた。
…半年前から…液晶画面を持ち上げると真っ白くなってしまうので…
キーボードから10cmしか持ち上がらず…
覗き込んで使っていたが…
ついに先ほど…旅立たれたようだ。

最期に「キュウン…」と一声哭いて。

良純さんのアドバイスに従って
タウンページを探すことにします
…携帯で打つのは疲れるので
…復旧まで お休みです。

寒くなります 風邪などに負けませんよう
…ご自愛を




祭りのあと

投稿日時:2009/11/11(水) 09:51




祭り最終日の夜の舞児還しの舞台は、三島神社。
境内から 各々の町の舞児を担いだ男衆が 
人波を、かき分けかき分け 屋台へと運ぶ。
 
氏子の屋台がすべて集合して、今や遅しと、
わが町の舞児を待つ。
 
去年は改築中であった境内へと続く石段が
今年は完成して、舞児還しに併せての杮落としたようだ。
 
ボクはいつも、この石段の脇の木立の中に入り込み、
この行事を上から観ることにしている。
上から見ると 舞児が屋台に引き上げられ、
練りながら引き回すさまがよく見える。
下からの熱気が伝わってきて…元気をいただく。
 
会社を辞めようと決意した10年前を思い出した。
あの時は、ほんとうに思いついて、新幹線に飛び乗ったなあ…
今年は 違う気分で観ているが…もらう元気は変らない。
 
 
秋晴れが続き よい帰省でした。
来年も必ず観ようと思っています。
自宅に戻ると 後輩から電話が来た。
 
「お食い初め」に来てくれないかというお誘いであります。
 
お食い初め…知識としては知っている 
生まれてちょうど100日目 
子供にご飯を食べさせる真似をさせ、
一生、食うにこまりませんように…と
祈願する願いの儀式。
 
しかし、やったこともなければ、
見たこともテレビであるかないか…
そもそもごく身内で行うものと理解していたが、
まさかその席に呼ばれるとは…
 
みなさんはありますか お食い初め…
 
しかし世知辛いとはいえ、この飽食の時代に…
こういう慣わしをやろうという 
その気持ちに…喜んで参加させていただくことにする。
 
人生、何事も経験であります。
 
そうこうしているうちに、
鳥取の女は見境のない事件を起こしている。
 
ボクは、鳥取 島根をいつか旅してみたいと思っているので 
こういう事件は迷惑だ。
 
以前知りあった 女性は
「出身が 鳥取の人間に知り合う確率は
 全都道府県の中で一番低いんですよ」
と言っていた。 
ご本人は、それだけ希少価値…といいたかったらしい、
 
これは、人口が一番少ないという
単純な理由なのですが…なるほどです。
 
そういえば 回りに鳥取出身者はいない。
皆さんのまわりには…いかがですか?

微妙な整形を繰り返した若者もついにお縄になり、 
酒井さんは、勉強を始めるらしい。
予算委員会の国会質疑は面白い。
特にラジオで聴くのがボクのお気に入り。
長妻対升添は、なぜか緊張して聞き入ってしまった。
やはり論客同士は盛り上がる。
 
普天間基地問題の最中に、また米軍がしでかした。
海の上ではもと同じ民族が、銃撃戦…。

祭りが終わっても なにかと騒がしい…
こういう熱気はけっこうだ。
 
もう少し静かにならないかと思う。
 
森繁さんが亡くなった… 
屋根の上のヴァイオリン弾き…
96歳…静かな往生であります。
 


女性の井戸端会議が「世界の嘘を解き明かす」という話し…ではない

投稿日時:2009/11/02(月) 21:35

川上弘美の新作「これでよろしくて?」を
柴門ふみが評していた。



◆男たちが不況だ 政変だ 世界の石川遼だ
と騒いでいる一方、
世界の半分を構成する女性は、
〈日々は些事からのみ、できあがっている〉ことを知り、
目に見える数字や、耳にする言葉以外のことの方が
重要であることがわかっているのだ。

 人は「頑張れ」より「それでいいんだ」を求めている。◆

こういうモノの伝え方は…
分かっていても出来ないなぁと思った。

そもそも読みたいと思っていた小説だったので、
彼女の評論そのものでその気分が変わったわけではなく、
どこにでもいそうな主婦の
井戸端会議ストーリィの意味することを、
端的に本質をつくコメントにしてしまう
柴門さんの表現の力に感心してしまいました。

言われてみれば当たり前で…そんなことは分かってるさ…
と言う話しも、伝え方次第で…
なるほど…と改めて感じさせる力に変わる。

25年勤め、今年の春に役員に昇進したばかりの友人から、
会社辞めるわ…と連絡が来た。
叩き上げと外様とが…まことにもって意味のない闘いを
日々繰り広げる経営ボードを目の当たりにして…
不毛地帯だわ…と愚痴ってはいたが…
もともと先代の会長の人柄に惹かれ、
不採算部門を立て直しに躍起になっていた時代を知っていたので…
これはまたどうして?…
と尋ねずにはいられなかった。

「この前さ…久しぶりにマトリックス観たんだわ…
 でさ…あの黒人の船長がキアヌに言うのさ…
 分かっていることとやるってことは全然違う…って」



「…?…で?」

「役員になって風景変わったんだよね…
 やっぱり 経営が身近になって…
 会社や事業を上や外から見る感覚が生まれた。
 …でウチの会社の社長って、こんなんなんだって…
 想像ついたんだよね」

「…でも やってみなけりやわからないってことなら…」

「そうなんだけど…社長にはなってみなけりゃわからないから…
 なろうと思ったんだけど…
 どうせなら出来上がった今の会社の上に立つんじゃなくて…
 新しく自分で始めようかと」

「マトリックス観て…?」

「マトリックス観て(笑)」

会社を辞めようが、起こそうが、どこにでもある話しではあるので…
特段のことはないが…きっかけがマトリックスというのは…
なんだか面白い。

そもそも…マトリックスにそんなシーンがあったのかも思い出せないし…
あったとしても…ボクの鈍さでは人生訓などとは思わないし…
いわんや、マトリックス観て人生の決断はしないだろう。

後日…

「オマエさぁ…退職して会社作るってことさぁ
 ほんとは前から決めてたんだろ。
 マトリックス観てって…相手がオレだから考えた…後付けだろ?」

「…いやいや…悩んではいたんだけど…ほんと、
 何も決めてなくてさ…DVDがあったからなんとなく観ててさ…
 で…あのシーンでハッ!と思ったんだよ…マジです」

今いる現実の世界は…まったくの嘘で…
その支配からいっしょに抜け出す為に、ともに闘おう…
と誘われるシチュエーションを、彼の今の立場と考え合わせてみる…

なんて陳腐なことはしませんが…
「言うとやるとじゃ大違い」

 使い古された言い回しですが…
マトリックスじゃなければ彼の人生を変えなかった…
ってとこが妙に可笑しかった



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