紋谷のソコヂカラ 2009/2

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欲情の作法

投稿日時:2009/02/24(火) 22:00

突然、宅配便で送られてきた。
…この本を読んで、感想をブログに書いて欲しい。
というメッセージがついて。
 
「欲情の作法」 著;渡辺淳一 幻冬舎


 
渡辺淳一さんは、別段 嫌いな方でもないし、
どちらかといえば目指すべき男像を体現されているなあ
…と常々感じていたし、
送り主も知った相手なので、
まあ、別段、どうということもないのですが。
 
人に、感想を書けという、
その心中を思い図ると…笑ってしまった。
 
おそらくは、こうである。
「興味があるんだけれど、読むのが…
 読んでいるところを人に見られるのが恥ずかしい。 
 だから、会社では 読めないし、電車の中もはばかられる。
 家で読むのはもっての他だ。
 
これが、文庫本ならなんとかなるが、
ハードカバーの新書となると、
なんか気合入れて、読んでいるみたいで…余計に恥ずかしい。
…でも、中味は気になる…」
 
僕は、人に頼まれると、
わりと断れないタイプの人間あるということまで
察しての行動であるところが、少し、癪にさわりますが…
せっかくのオーダーなので少々思うところを。
 
ひと晩…正確には 布団に入りながら…
1時間くらいで読んでしまいました。
 
そのペースで読んでよい本です。
といっても、意味がないということはなく、
それなりに楽しく読める内容でありました。
 
いちおう、「恋愛のできない男女に向けて」という内容ですが、
これは、完全に 男子の人生の先輩が
若いおまえら!がんばんなさい! 
…という男から男への応援歌です。
 
そもそも男は振られてなんぼ…
なぜか?…
たどりつける精子は1個じゃないか。
 
心を入れず褒めなさい、
そうして、四兎も五兎も追いなさい。
…だって本質は、やりたいだけではないか。
 
女性は、精神的~肉体的に変化してゆく…
その欲望の二律背反、だから難しい。
 
受け入れる性の立場を考えろ!
…そこへの思いやりなくして成就はならない。
 
もちろん、女性への指南もあります。

男は派手な下着は大嫌い。 
ネールアート?
…あんなものに、美しさは感じない。
かさばった髪…
論外。
 
共通して惹かれるのは“清楚”
時に、ご本人の経験談や、
医学的な考察(お医者さんでしたから)を交えて、
まあ、こんな応援歌が流れてくる本です。
 
「いわずもがな」というより、
こういう話しは、男同士ひそやかに 
飲み屋の隅で、行うべきところが本来の“作法”ながら、
堂々と出版してしまう。
そこのところが…この本…
渡辺さんのいちばんのすごいところでしょう。
 
僕個人が、この本の内容…そのものを…どう感じたか? 
これを語るのは、いろんな意味で「危険」ですが(笑)、
あえて、いうなら 

目新しい発見はなく…ああそうそう。
という感じでした。
 
自分には不用な本といえばそうですね。
 
いまの世にこういう本が必要なことはわかりますが、
その意味では、わかっているやつはわかっているので、
わからない…もしくは、
まだ知らない男子には、読んで欲しい。
 
Yさん。あなたがどちらかであるかといえば、
わかっていても、出来ない人なのでしょうから、
読んで、なにかが変わるかといえば…
もう、その歳では…あきらかに無駄です。
 

 
第81回アカデミー賞が決まりました。

今回は、どうしても観たくて、WOWOWを録画しました。
作品 そのものは観ることができていないので、
何かを、誰かを応援するのではなく、
 ハリウッド不況の中、このエンタメ最高の祭典をどう開くのか…
そこに興味がありました。
 
まずはオープニング…
さすがトニ賞受賞のヒュージャックマンでした。
 
ブロードウエイでは新作も含め4割が、興行を打ち切る中…
やはりこれこそが、ざっつ えんたーていめんと!
とばかりに主要作品 ミュージカルし立てで紹介。 

いつもより会場が小さいこともあり、
目の前の並み居るスターを次々にいじりながら、
自分の世界に引き込んでいく姿は…
髭生やして つめ伸ばして 敵と戦うあの映画からは
想像もつかない存在感でした。 
ピープル紙が選らんだ「いま一番イケテル俳優」という肩書き通り。
 
主要な俳優賞の発表では、往年の同賞受賞者を 
プレゼンテーターに呼ぶのは、以前も見られた試みですが、
候補者の数だけ、そのスターを壇上に立たせ、
ひとりひとりの紹介を
それぞれにしてみせてくれた趣向もよかったです。
 
デニーロとホプキンスや 
ソフィヤローレンとシャーリーマクレーンの並ぶ姿に、
客席 スタンディング…
 
さて受賞自体をひと言でいえば、こういうことになります。
 
作品としては「スラムドッグ ミリオネア」 が一番でしたが、
低予算映画、スターもいないので、
その分、俳優部門の賞はいろんな方に
チャンスがまわってきちゃいました。
 
受賞のコメントは主演男優賞のショーンペンと 
同女優賞のケイトウィスレットに感動です。


 
ケイトは
「自分はこの賞を獲ることを夢見ていた、
 小さい頃、お風呂でシャンプー片手に受賞コメントの練習していた」
「パパ!どこにいるの?口笛で教えて!」

~ピュー♪~応える父 

「私が メリルストリープと同じ場所にいるのよ、信じられる。
 メリル、私にとってのあなたはそういう人なの 目標なの」と
受賞を逃した先輩へのコメント 
そういうすべてが、本音で語られている姿は美しかった。
 
ショーンはなにかしでかすか? 


と期待しましたが。
その陳腐な予感を吹き飛ばす、内容で、
 
「アカデミー会員には ホモとアカばかりじゃないの」
とはじめは毒舌ながら、
最後は受賞際対象作の「MILK」のテーマでもある、性差別の撤廃を

「人はみんな平等だと理解しないと、いつまでもダメのままだよみんな」
と言い切り、中でも僕が、感動したのは

「映画俳優がみんなすばらしいわけではない。
 社会的にすばらしい人が ほんとうにすばらしいんだ」

というメッセージと、これまた同賞の候補者、
復活したミッキーロークを気遣い

「われわれの中にもいろんな苦労がある、
 それを乗り越え戻ってきた彼を尊敬する」
という配慮。
 
やはり、すぐれた俳優は、
すぐれたメッセンジャーになりうるのだなあ 
と改めて痛感した 授賞式でした。
 

「おくりびと」よかったですね。
 
もっくんは ファンシーダンスからのファンでして、
少し思い巡らせましたが、わりと役はどの作品も似ていて、
いうなれば

「それなりに プライドもあるんだけど 
 小市民の代表のような男の子が色んな苦難で、
 その醜態をさらけ出しながら成長して、結局、強くなっちゃう」 
そんな役回りの多い俳優。
 
というか、そういう作品での設定を忠実にこなすことが 
似合う俳優といったほうがよいのでしょうか。
 
中期となる「遊びの時間は終わらない」「ラストソング」
「RANPO」このあたりのもっくんは 
自分の演技と言うものが決まっていなかった感じがしました。 
彼の本当のナイーブなところは殺されてしまっていた感じ。
 
でも、1998年 三池監督の「中国の鳥人」 
 
この映画は 僕の人生邦画ベスト10に入るほど好きな作品ですが、
ここから、またもっくんは復活しました。
(あくまでぼくはそう感じたという話し)
 
「双生児」や「スパイゾルゲ」は 
作品どうこうより、もっくんがよかったし、
 
中でも2007年の 「夜の上海」



これはお勧め。
これを機会に ぜひ見直してあげてください。 

よろしくお願いします。
 
最後に まあ いろいろありますが 
アンハサウェイ 僕はあなたが大好きです。  
 

春は…徒然

投稿日時:2009/02/18(水) 22:16



昔、お馴染みだった 銀座のホステスさんから、
立て続けに近況報告のメールが届きました。
 
当時、彼女たちは、イケイケでした。 
ホステスという職業は、まじめにやればやるほどキツイ仕事。
会社の看板や商品のバリューがあるわけでもなく、
お店はただの箱。保証もない。わが身ひとつで勝負。
 
かぼちゃがお財布持ってやってきた…と思ってはみても、
そこは人の娘、こういう日常はむなしいと気づいたりする、
そんな気持ちを、お酒でごまかし、同伴、アフターと
ノルマ達成が自分のがんばり…と毎日を過ごす。
 
夜の早い銀座は…1件目。
タクシー飛ばして六本木のサパーや麻布のカラオケ屋へ。
朝になっても終わらない。狂騒の宴。
 
やってもやっても先は見えてこない、
お客さんが増えれば、それだけ面倒も増える。
 
取った取られたは日常茶飯事。
いつの間にか、来なくなったお客さん…
へんだなあ??と思っていたら
可愛がっていたヘルプが、新しく移ったお店に通ってた。
 
当時、銀座は、古きよき大人の社交場ではなくなり、
マネー'sパワーの時代と変わりつつある時代。
 
ロマネだかなんだか知らないが…
ちまちま飲むのは性に合わない、
オレはシャンパン…向こうが2本なら、
こっちは5本だ…全部飲むまで帰らねえぞ。
…そんな光景を肴に たまにちまちまと
お酒を飲むというのはなかなかの一興でした。
 
僕の席は地味な席…ホステスさんは休憩しにやってくる。
 「はあ…疲れた …しつこいんだよね ○○の会長」
 「毎週じゃない…気をつけなよ。
    □□さん…△△ちゃんも口説いているらしいから」
 「せこいんだよね。東京出張の度に 元取ろうと…してさ。 」
 「太いお客は美味しいけど…売り掛け三桁行ったら気をつけて、
    パンクする兆候…教えるから」
 「!…あらまあ ごめんなさいモンちゃん…こんな話し聞かせちゃって…」
僕の席は地味な席。
 
Mさんは その店のNO2 イケイケ度合いも半端ではなく 
彼女の出勤前は 同伴を狙う男が群がる。
同伴にフラレタ男は、店で待ち構えている。
…彼女が店にやってくる前から…
同伴を勝ち得たお客は得意顔。

同伴男は仕方ない。 
次はどの席に来るんだ。もちろんオレの席だろ。
男達の嫉妬がうずまく。
 
お目当てのMさんがやってきた。
まずどの席からごあいさつしようかと悠然と店内を見渡す。
 
…僕と 目が会うと… ニコッと笑いやってくる。
 
「おいおい!!やめてくれ、オレは待ってないし、
   ……そうかいわざとかい。悪魔の所業だね…
   ほらみんな睨んでる。勘弁してくれ…
 オレは傍観者…単なる地味な傍観者」
 
そのMさんが真夏の深夜 
銀座の並木通りを駆けて行くのを見かけたことがある。
裸足で…しかも泣きながら …車道を…
 
真っ赤なドレスが きれいだなあ~なんて
間抜けに見とれていたことを思い出しました。
 
そんな彼女も銀座をあがり…もう4年。
「今日、就職が決まりました。初の社員です。
 3月から宇都宮で研修です。頑張ります」と。
 
1流のホステスは、優秀です。 
 
相手の気持ちを見抜く力。お金を引き出す営業力。
いっぺんに多くのことを考え遂行する段取り力。
メンバーを育成するマネジメント力。
そしてなにより、目標に対する高い達成意欲。
 
すべてが備わっています。
だから 大丈夫。 がんばって。
 
もうひとりはYさん。
こちらからは
「いま、伊豆のリゾートホテルでセラピストしてます。
 去年1年間、沖縄の学校に通い。就職しました。
 緑がキレイで 静かなところです」 …と。
 
違う形で人とかかわり、希薄でいて妙に濃かった 
銀座の人間関係があったから、
いまの仕事を選んだのでしょうか?  
 
真相はわかりませんが。
こちらも大丈夫。 がんばって。
 
銀座の店を手伝ってくれていた学生たちも、
この4月から社会人。
 
ひとりは「人材関係の会社」に就職。
営業として。
 
とても気性の優しい子で、
お母さんの愛情を強く受けているから、
営業…どうかなあ…とも思いましたが、
新しいことを取り入れて、成長してゆく
伸びしろがいっぱいある子ですから、
どんどん先に進んでくれることでしょう。
 
学生時代の4年間。
想ってはフラレ 想ってはフラレ…
そんな彼が、先週「僕の彼女です」と
女性を伴って現われた時は、
うれしいやらはずかしいやら、でした。

ひとつ年上の聡明な女性でした。 
よかったよかった。
 
Sちゃんは、新聞社勤務のお父さん転勤にあわせて、
台湾にゆくそうです。
 
いまは、語学習得に専門学校に通う日々。
いまの日本での就職よりも、
違ったなにかが見えてくる気がしたのでしょう。
 
才能豊かな女性ですから、自分に合う、
目的を探し出すことでしょう。
 
カフェをやりたいAさんも、 
就活はさっさと見切りをつけ、
バイトしながら模索中とのこと。
 組織やビジネスは似合わない彼女ですから…
それもよいでしょう。
 
ニュー新橋ビルには、中国系のマッサージ屋さんが多くありますが、
なかのひとつに勤める20歳の陳さんとはお友達。
 
生まれは広東省。父さん母さん 
弟妹とおばあちゃんと故郷に残し、
日本に来て3年。
 
自分で稼いだお金で日本語学校を卒業。
4月からデザインを学び 
ビジネスを学ぶ大学に通う予定だそうです。
 
午前中~深夜の12時近くまでの力仕事。
土曜日も休まないそうです。 
もっと稼いだら 故郷に帰る。
強い意志が彼女にはあります。
 
みんなまだ若く これからこれから。
 
経験は積みすぎると邪魔になるといいます。
 
判断の軸をもてない、
器用に立ち居振る舞いはできるものの…
流されているだけで…強さがない。
とでもいうことなのでしょう。
 
それでも、経験がないことは 
引き出しのないこと…
凡人が生き抜くためには 
他人と関わるためには、
まずは、幅広い経験をして、
多くの引き出しを産むこと、
これが大切です。
 
適度な引き出しが持てたら、その上に自分の主張を…
アイデンティティを作り上げる…
そういう風に出来ればよいのでしょうが…
なかなかそう簡単にはゆきません。
 
このたび、某大手の企業で部長に昇進した友人が…
言ったことがあります。
 
「自分のことじゃなければ、どんなことでも頭を下げられる
 …これが僕の能力」と。
すげえなあ~と思いました。
 
普通に聞くと、
冷たい言葉に聞こえますが、出来る人は少ない。 
他人が出来ないことを身につけられたら、
その人生は価値があるのです。
 
ただ、それなりの企業で、部長になるということは、
経営の一翼に参加するということ。
プレイヤーを兼ねた 課長職とは 
その働き方が違ってきます。
 
クライアントに向けていた視線を 
会社に向ける比率が多くなる 
…そんな時にも潔く、たとえ不条理なことでも、
頭をさげることができるのだろうか?
 
出来るんだろうなあ ~彼なら。(笑)
 
春なので なんとなく 徒然な話しでございます。

ペプチドワクチン療法と樹状細胞療法

投稿日時:2009/02/13(金) 09:27

昨年末の 父方の叔父の火の元不始末による事故死…
今年1月には、母方の姉の旦那さんがご病気で逝かれ…
先日、また父方の姉が危篤との知らせ…
この歳になると 覚悟はしているものの、
こう立て続けですと…なんとも 考えてしまいます。
どの叔父叔母も、小さい頃には可愛がって頂きました。
 
自分が歳を重ねるごとに、疎遠になるのは仕方ないとしても、
ある程度の歳になったら、逆にこちらから
そのご縁を復活すべきと、思ってはいるのでしたが…
やはり思ったら動くべきですね。
ほんとうに痛感します。
 
◆◆
昨年末から、最先端の免疫療法についての情報収集を
してまいりましたが、いったん目処がつきましたので、
ご報告申し上げます。
 
繰り返しになりますが、僕の精巣腫瘍とゆう癌は…
マイナーな癌です。
ただし、薬で完治が見込める癌というのが通説でもあります。
このマイナーなんだけど、薬が効く…というのがミソでして、
その中でのレアーケースである
「クスリでの完治が見込めない患者=もんや」の場合、
治療の選択肢は限られ、行き止まりになってしまうのです。
 
それでも、BEP→ TIN →NI と 
精巣腫瘍への抗がん剤治療としては、
進むべき段階を粛々と受け入れ、治療をして参りましたが、
現在のNI療法で、数値が画期的に改善しない今、
このまま抗がん剤での治療に頼ることは、
あまり意味をなしません。
 
それでも、僕と同じような条件の患者さんの中には、
一縷の望みで、「叩き続ける」ことを選択させる方も
いらっしゃるとは思いますが、僕としては、
もう、抗がん剤だけに頼るということは、
先をあきらめることと同じ意味と受け取っています。
 
また、副作用のひどさも、
こう決断するにいたった大きな理由で、
やはり、これ以上のダメージは、
健全な日常生活を蝕むものでしかなく、
副作用によりこのままさまざまな症状が進むことは…
果たして、有意義な生を送っているのかといえば、
NOといわざる負えません。
 
あと20年後に生まれていれば、
こんな苦労もしなくて済んだのでしょうが…
こればかりは致し方ありません。
 
そんな中、T君からの情報をきっかけに
「ペプチドワクチン療法」なるものを知り、
昨年、ブログにあげましたところ、
友人Y氏よりのご紹介を受け、
この分野の第一人者の先生と
お会いすることが出来ました。
 
また、新たに「樹状細胞療法」という
免疫療法の情報も知りえ、
そちらの専門の先生にもお会いして
お話しを伺うことができました。
 
両先生のお話とも、日本の免疫医療では
これ以上ない、最先端のお話し、
この機会を与えて頂いた、
Y氏 G氏には本当に深く感謝です。
 
免疫療法について簡単に説明しますと、
 
たとえば、わが村にひとりの怪物が生まれたとします。
こいつは、悪い奴で、ほっておくとどんどん仲間を増やし、
村を滅ぼそうと企んでいます。
 
村人はなんとかこの怪物を退治しようとしようとしますが、
敵は強く、仲間はどんどん増え続け
どうにも手に負えません。
そこで、村の外から助っ人を呼んでこようということになります。
呼ばれた助っ人は、早速、この怪物を退治しようとするのですが、
この怪物は、姿かたちは村人と同じ、見分けが付きません。
 
そこで、村人は考えます。
「そうだ、怪物には目印をつけて、
 助っ人にひと目で見分けが付くようにしよう」

この“目印”が「ペプチド」です。
 
また村人は考えます。
「いつまでも 助っ人に頼るだけではだめだ。
 おらたちでなんとなせねば」
ということで、村の外に有望な若者を送り、
怪物と戦う術を習わせます。
 
この有望な若者が「樹状細胞」です。
 
「ペプチドワクチン療法」と「樹状細胞療法」
この2つだけが、厚生省が高度先端医療として
認可した免疫療法です。
 
ただ、まだまだ治験を重ねている最中で、
どこでも受けられる外来としては
ただいま現在実施されている病院はありません。
 
また、樹状細胞療法は、特にその設備にお金がかかり、
特許などの問題と相まって
日本では広がっていないのが現状です。
 
さて、ここで両先生のお話しを紹介できればよいのですが、
残念ながら、できません。
口外は無用と念を押されております。
 
僕のケースおよびに、
一般に認知されている範囲に限って簡単に申しますと、
 
○精巣腫瘍に関しては両療法とも
「臨床研究」を実施している病院はない。
  →ここでもマイナーな癌と言うことがネックです

○ペプチドは種類がさまざまあり、いろいろな病院ごとに
 使用するペプチドが異なっている
  →僕の癌にダイレクトな治験はなくとも
   関連の病院にアプローチ出来ればと言う余地はある

○両療法とも、治療を受けられるには、条件がある。
  →僕の癌に、適応する遺伝子成分が存在するか? 
   白血球の種類が適合するかまた、白血球やヘモグロビン、
   リンパ球の数…などなど多岐に渡ります。
   また、ディープですが…余命半年近くが保証できるか?
   などの項目もあり、これは、免疫の効果が半年後から
   出てくれることがほとんどという症例に基づきます。

○樹状細胞療法は細胞の培養に時間がかかる
  →ペプチドと違い、取り出した細胞に僕の癌遺伝子の情報を
   インプットしなければなりませんから、その分時間と
   手間がかかります。
 
というような情報の中から、
 
僕としては、まず、樹状細胞の療法のクリニックで、
条件に適合するか調べて頂いています。
そもそも、ここがクリアーするかが第1歩で、
これが合わないと始まりません。
 
もし、可能性があるとなった場合、
そのデータを持参して、
ペプチドワクチン療法を実施していて、
かつ、可能性がある病院に
臨床のエントリーをしてみようかと思います。
 
そちらでの成果があがらない場合は、
そのクリニックでの「樹状細胞療法」も考えてみようかと。
 
また、ペプチドワクチン外来は、
都内で3月から始める…という
新たな情報もY氏より寄せられており、
そのあたりも含め、考えながら選択してゆこうと思います。
 
とまあ ご報告と申し上げたわりには、
決定的な良策が見つかったわけでもありませんので、
なんとも申し訳ないのですが…
そういう風にもんやはいま、いるのだなあ…
と思っておいていただければ幸いです。
 
◆◆
本日、美人姉妹から 初チョコ届きました。
なんとも可愛いメッセージを添えて…
やる気が 出てまいりました。



「旅する力」に思うこと…

投稿日時:2009/02/06(金) 03:10

僕は、映画はひとりで観るのが好きです。
その映画の全部と自分が、上映時間中、
相対している感じがするから…

でも、たまに、この映画はこんな奴と観たら楽しいだろうなあ…
とか思う時があって、そういう時には、一緒に行きたくなり、
誘ってみたりするのですが、大概が突然で、
向こうの都合が会わなかったりで、
結局はひとりで観る事になったりするのですが、
それでも、うまいこと都合を合せてくれたりで、
一緒に見た後の、話しはとても楽しい。
 
もともと、相手の趣味も分かっているから
当たり前なのですが、その後、酒を飲みながら、
ああだこうだ言い合えるというのは、幸せな時間です。
 
これが、なんとなくのデートとかで、映画をチョイスしてしまった
場合になると、なかなかそうもいかない。
 
もう、遥か昔になりますが、渋谷のパンテオンで
「となりのトトロ」と「火垂るの墓」の同時上映に、
その当時の彼女のリクエストで観にいったことを思い出しました。
 
すでに宮崎アニメは全盛で、映画館は満員御礼… 
トトロの住みかへ続く道…あったなあ~うちの田舎にも…
なんて思っているうちはよかったのですが、
火垂の墓が始まると、その彼女は泣きっぱなしで、
しかもその泣き方が…嗚咽ではなく、号泣なのです。
がまんできない琴線に触れっぱなしらしく、
もう人の目なんか気にせず、食い入るように
画面をみつめ、…兄弟が家を出てふたり暮らし始めてからは…
もう、大変。
 
僕は、野坂さんの原作を読んでいたので、
だいたいの筋は知っていたこともあり、
スクリーンはもうそっちのけです。
 
回りの方に頭をさげながら、
彼女の背中をさすり続け…
とうとう最後まで…
 
終わって、場内が明るくなっても、恥ずかしいやら、
びっくりやらで、彼女も泣き止まず席をたてず、
とうとう次の「トトロ」が始まってしまいました。
 
彼女が、席を立てるまで、まあこうなったら待とう…
と腹を括りましたが、…まずい…
このまま、サツキとメイがお母さんの病室にお見舞いに行く
シーンまで画面が進むと、また涙腺に火がつくのではないか…
などと心配になり…
少し収まった彼女を強引に促し、外に出たのでした。
 
 
大林宣彦の「ふたり」をK君と観たのは、その後のこと、
3部作以来、K君とはことあるごとに、大林映画を観てきたので
「ふたり」を一緒に観たのは必然の流れで、
観終わり…どちらともなく
「これは尾道に行くしかない」となり、
2泊3日で、ロケ地を二人で巡りました。 
 
まあ、そこまで、盛り上がらなくても、
“同好の士” というのは、貴重なもので、
観終わって酒を交わしているだけで、
豊かな時間だなあ…と思うわけです。
 
 
「旅する力」 著:沢木耕太郎 新潮社
 


この本などは、読み終わり、気持ちを同じくする輩と、
酒を飲むには、最高のつまみです。
 
心から感じ入る台詞が随所にあり、
久しぶりにバイブル「深夜特急」を読み返し、
ビデオを見直すか…と言う気分にさせてくれ、
ひいては、旅支度を始めたくなる…
僕にとってはそんな刺激のある危険な本です。
 
ご存じない方に、「旅の力」は、小説ではなく、
エッセイを加筆修正して、書き下ろしたものです。
 
内容は、沢木さん自信の回顧録でもあり、
「なぜ文筆業を志したのか」
「深夜特急はどうして書くことになったのか」
「旅を通じて彼が得たものは」
「旅と作家…これに影響を与えた、作品や先達」…など、
いわば沢木耕太郎の原点のお話し。
 
◆◆
 
前略…
やはり旅にはその旅にふさわしい年齢があるのだという気がする。
<中略>
「ちゃんとした人生」とはなんだろう、
ということはあるような気がする。
名の知れた会社に入り、きちんと結婚して、何人かの子供をもうける。
もちろんそういう人生もすばらしとは思う。
しかし、旅などというのはそういう人生をきちんと送ってから、
つまり定年退職でしてからゆっくりすればいいという意見には、
ハイその通りとはうなずけないところがある。
~後略
 
◆◆
 
このフレーズが、この本のコンセプトというか、
沢木さんが一番言いたいことではないのかと思う。
 
誤解されては、この本に申し訳ないので付け足すと、
この本は「なんでも旅にでなさい」という本ではありません。
動き出せないまま、今に流されていることを
揶揄したりしている訳でも、
こんな時代に一生懸命に今を歩んでいる多くの人に
警鐘を鳴らしている訳でもありません。
 
「動き出す」ことには力が必要で、
その力を得て、いったん動き出せば…
新しい世界が自分を変えてくれる。
ただ、そういうものにはルールがあって、
そのルールは自分が決めるんですよ。
 
という本です。
 
ただ、沢木さんご自身が
「オレは幸運で、豊かで、楽しい」ということを言いたいが為に、
回顧してみると、そこに旅があったという話しでもあります(笑)
 
 
この本には、さまざまな、国や都市やそこでの生活はもちろん、
作家や作品、映画の台詞やシーン…そして名言が出てくる、
のですが、僕は、そのほとんどを沢木さんが触れた…
“10年から15年に”触れています。
 
もちろん、触れ方はぜんぜん違いますが、
少なくとも「行って、見て、食べて、話して、読んで、触れて」
いたりすることが少なからずありました。
 
にも関わらず、沢木さんが影響を受け、
ご自身のそれからの人生を成長させてくれたことに較べると、
僕にはその影響が微塵もないのは…
ああ、なんというか、これは感受性という才能の違いなのでしょう。
 
「深夜特急」の発売後、
 「沢木さんはひどい。
私の恋人はあれを読んで旅に出ちゃったんですよ」
といわれ、そうこうして、人気に火がつくと…
 「26歳になったので、会社を辞めて日本を出ることにした」
という人が現われるようになったといいます。
(深夜特急の主人公が26歳だったから)
 
 
前述の旅の適齢期に通じる話でありますが、
沢木さんはこの適齢期を「食べる」ことに通じると紐解きます。
 
若いということは、あまり物事を知らず、
知らないが故に、うまいものはたくさんあり、素直に感動する。
それが、年代を重ね、なんでも食べるようになると、
若い頃に感じた感動は、薄れてゆく。
 
では、旅に戻して 
「幼ければ幼いだけ 旅をするのにはよいのか」
というとそうではない。
極めて、逆説的ではあるが、未経験者がある経験をして、
そこに感動するには、ある程度の経験が必要なのだ。
 
僕は思った。
 
どこでも、何をしてもそこに発見があり、
それを楽しもうというゆとりがあれば、
人は素直に感動する。
 
別に、構えて長期の休みを取り、
たったひとりで ユーラシア大陸に出かけなくとも、
週末に、最寄の駅から電車で、
知らない町に日帰りで行く…それくらいの勇気さえあれば。
 
ただし、ひとりで。 
どうしても、寂しい場合の道連れの場合は、
同好の士…と。
 

「旅する力」 読みました… 話してえ~ という方 
連絡ください(笑)
小汚い焼き鳥屋でいっぱいやりましょう。
 
もうひとつ、「アジアのハッピーな歩き方」 
堀田あきお&かよ キョーハン・ブックス
こちらは、漫画です。
夫婦で旅する愉快でゆるい漫画…
お気に入りです… アジア系の同好の士にはお勧めです。



◆来週、「ペプチドワクチン」を民間で実施されている 
クリニックに行ってまいります。
どうなるかは未定ですがまた報告させていただきます。 
 

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