紋谷のソコヂカラ 2011/8

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ボツワナと馬刺しと麻雀

投稿日時:2011/08/16(火) 17:12

弟の奥さんのお兄さんの奥さまの弟さんが
ボツワナに勤務する外交官である
ということが、わかりました。

つまり僕には、ボツワナの日本大使館に
知り合いがいるということになります。

感無量です。


お金持の社長さんや 有名な政治家 
人気者の映画スター あなたがどれだけ
人脈が広いか知りませんが、
ボツワナの大使館に知り合いはいないでしょう。 

どうですか(低鼻高々笑) 。

もちろん あちらさんはまだ、
僕のことなど知りません。


昨日、僕が知ったくらいですから、知るわけもなく。 
今後、何かの拍子に知ったとしても 
嬉しくないかもしれないし、
関係を深める気など、さらさらないかもしれませんが…

だいじょうぶです。
こちらは大いに興味関心があります。

だいたいボツワナがどんな国なのか 
さっぱりわからない 

…ってところがワクワクします。



「ああ あの ボツワナね」 

とか言えないところが うれしい。

たしか、アフリカの南の方だったか… 
知ったかぶりもその程度でしょう。

民族と宗教と歴史 
経済と資源 食べ物と観光地 
などなど暇を見つけて勉強することにします。

いつ お招きにあずかるかわかりませんから。


ということで、わたしはいま(0814)、
弟の奥さんの生まれた場所 
長野県上伊那郡箕輪町に来ています。


横浜からですと 八王子からあずさに乗り 
岡谷で飯田線に乗り換えて
4時間と少しの電車旅でした。



諏訪湖から流れ出た天竜川が、
南アルプスと中央アルプスの間を流れ出て
作った谷間が伊那谷で、
河岸段丘が発達しそこに多くの集落が形成 
そのひとつが箕輪町。


訪れるのは15年ぶりです。
飯田線の無人駅 木ノ下まで迎えに来てくれた 
弟たちと義理の妹の実家に向かう道すがら
視界に入る周囲の山々は、変わらず雄大です。

街中の水路はアルプスからの湧水で溢れ返り 
青々とした田んぼを潤しています。

同様のに、湧水はそのまま家庭の水道水で
飲むことが普通で、はい 天然水 

美味しいのです。 
大滝秀治な感じです。


関東や東海が真夏日で、
むせ返っているというのに 
この辺りの涼しいこと 

びっくりです。


「蝉の鳴き方が違うよね うるさくないよね」
 …と弟が言います。


確かに。
改めて耳を澄ましてみると その通り。
けっこう鳴いているのですが、
あたりの雰囲気に同化しているというか
…気に障らないことに気がつきました。


自宅のの公園の蝉の生き急いでいるような 
狂ったようなやかましさはありません。


聞けばこのあたりは8月も盆が過ぎ 
17日くらいになると夏休みは終了 
子供たちは2学期が始まるそうです。

10月には寒さが入り込み、
真冬には氷点下10℃を下回る、
豪雪地帯ではないものの、
寒さの厳しさはそれは大変なようです。

その分夏のテンションは、低いのか 
どうなのか そこまでは聞けずじまいで 
ご自宅に到着。


今年米寿を迎えられた 
お母さんは毎日お元気で畑で
無農薬野菜を育てています。 

取れたての枝豆を茹でてもらい
ビールなどを頂いております…と 
お兄さんの奥さま(お姉さんとお呼びすることに)が 
初盆(こちらの地域では新盆というそうです)の
ごあいさつからお帰りになり、
はじめましてのご挨拶もそこそこに、
僕にお土産があると言うのです。

弟夫婦より 僕の好物を聞いて、
わざわざ仕入れてくれてきたのです。






















!! 見事な赤身でございます。


口に入れて 嗚呼♡ 

感無量。



「馬刺しがあれば 生きていける」 

 僕は叫びます。 

「馬刺し ああ おまえはどうして馬刺しなの!」 

 僕は叫びます。

「馬刺し いず フォーエバー
 馬刺し いず ナンバーわん!」

 僕は 叫びます。

「伊那の馬刺しは 違うでしょ」

知りませんでした。
馬といえば熊本と思っていました。

信州、特に南信州伊那地区では平安の昔より 
親しまれた郷土食なのだそうで、
丸山なにがしという有名な作家をはじめ
数多くの著名人が「とろける美味」と
評しているとも。

確かに評判に偽りなしの味であります。

馬の味がしっかり残りながら 
それでいてしっとり滑らか 

…これは熊本で食したものと遜色のない味 
というかあれ以上かも。


伊那の馬刺しを食わずして 
馬刺しを語ることなかれ。

その後 宴は進み お姉さんから 
「弟はボツワナの外交官」という話がでるのです。

弟の奥さんのお兄さんの奥さまから 
ふたつも感無量をいただいてしまった 
そんなひと晩でした。


努力しても ボツワナの外交官とは知りあえません 
が 努力すれば伊那の馬刺しは口に出来ます。


努力しましょう 
伊那の馬刺し 
食らうべしです。


◆◆◆

僕は ギャンブルはほとんどしません。
性に合わないというか、
向いていないのでしょう。

学生時代にパチンコ屋に入ったことはありますが、
うるさいし目がチカチカするし 
機械相手ってのが性に合いません。


30年近く前の菊花賞で 
サンエイソロン ミナガワマンナの 
2-8 だか 5-8 だかの馬券をとったり、
お付き合いで買った馬券が
10万馬券に化けてしまったり 
そんな経験はありますが、
ついぞ悪癖 見に付かずです。

予想するという意味が腑に落ちないのでしょう。

喜んでパクパク頂きはしますが 
もう馬券は買わないでしょう。
オートやボートも連れて行ってもらったことはありますし、
その熱気も好きなのですが 
お金をかけるとなると 
やはり予想というものが出来ない 

どうも、こちらも腑に落ちない。

宝くじもギャンブルと考えますと 
買う人の意味がわかりません。
有楽町の行列など見ていると、
夢を買うというより
お金をどぶにお捨てになっているのでは
…と突っ込みたくなる。



信じられないものに賭ける 
その行為を敬遠している気がします。

パドックであの、あいつの目を見るとさ(泣)とか 
血統がすべてを決める そこがロマンやね 

なんて人には申し訳ない。

やっぱり海物語 最高~♡ とか 
あのモンキーターンのケツがいいんだよなあ~とか 
オトコは黙ってさばいて チョイ差しやねえ とか 
なんだか そういう方々には申し訳ないのですが 

やはり なんだか僕には熱中できない のです。

唯一 麻雀は好きです。 
自分自身のやり方がすべて。 

そういう勝負なら いっちょやったろかい てなもんです。

いやいや パチンコも台選び 
つまり自分のやり方だし 
馬券も舟券も車券を買うのにも 
経験と推理と直感。
つまり自分次第だぜ。

と、いわれそうですが 
やはり僕の中では、その度合いは、
空の雲と地面の泥の差であります。


高校時代に覚え 学生で入り浸り 
揉まれ 社会で鍛えられた 
そういう麻雀です。


ただ、牌を積めば積むほど
 
「自分はギャンブラーではなく
 ゲーマーなんだなあ」と思い知りました。

だって、さあ、麻雀を始めましょ…
って時の心づもりは、

“終わって とんとん 目指しましょ”
なのですから。


無理矢理 ファイトを沸き立たせてみても…
心のどこかで 
まあ大負けしなけりゃいいわいな…
って思っている自分がいるのです。


はじまって、半ちゃん2、3回でも
TOPを取ればもう満足。 
それ以上、勝とうとは思わない 思えない。

そうなると 勝てない。

勝ちたい気持ちがない人間には
勝たせてくれないのが麻雀です。


それでも、大負けしなければいい。 
楽しく打てればそれでいい。

だから上がりを見逃したりもします。
わざと振り込んだりもします。


東南西北 四方が幸せな麻雀が理想です。


それでも 卓を囲む機会はめっきり減りました。 
ここ10年で2回ほど。 

やろうという気持ちがないわけではなく。
やろうということにならない。

あれほど毎日 
チーだ ポンだの言っていたのに。


そんな折に、ひょんな機会で
卓を囲むことになりました。


しかも電動卓はおろか 麻雀台ですらない 
ただの長方形の机にタオルケット敷いての手摘み麻雀。

六畳一間の高校生の下宿かい?
…ってなもんです。



無類の麻雀好きが 
たまたま同じ宿の同じ部屋でくつろいでいたら …

あれ? お好きなクチ(牌をつまむ仕草) 

ええ 少々 あれ?お宅も… 

ええまあ


なんてことになり ではわたし 牌は持参していますので 
ガサゴソガサゴソ…と宿のテーブルで、
手製の雀卓の出来あがりとなったわけです。


みなさんはじめての方 
しかも僕より麻雀の歴も、
人生もベテランのみなさん。


下家はもと外務省官僚 数学科卒の秀才 
対面は札幌で一番の麻雀の女性オーナー 
上家はその旦那さん

という面子です。

札幌で一番の雀荘というのはプロの雀士が通い
トーナメントも開かれるというお店で
聞いたことのあるプロ雀士の名前が
ポンポン飛び出してきます

チートイツ造りが有名な 
あのプロが坊ちゃん扱い

「小島武雄さんねえ~
 なんどもいらっしゃったわ
 あの方はいつもお静かでね~」

これは心してかからねば…という感じ。
賽が振られ始まりました。

様子見の性格が災いしてか、東1局からいいとこなし、
純チャンまで面前で作りながら 
カス手にかわされてしまいます。


もと官僚さんは しゃべくり麻雀ですが 
まあ 引きが強く リズムが一定で 
手造りが早い。

ママさんは 場を読んだ 大胆にな手作り 
華麗なる打ち回しがお見事です。


このふたりを軸に場は進んでいるように…
一見 思えるのですが いやいや実は 

上家 だんなさんが 一番の強敵と僕は睨んでいました。

それでも 早い手作りのもと官僚さんが場の中心 
ポンポンとあがっていきます。
 
そこを力で抑え込んで 
ご夫婦が要所要所で
ふんばるそういう展開で  

僕はといえば まったくノーホーラ 
静観とは聞こえがよいのですが 
手が出ずといった感じ。

僕も振り込みこそないのですが、
いかんせんツモ上がりで
目減りしてゆく点棒。


それでも、みなさん癖が分かるにつれ 
牌勢も手ごたえが出てくるのですが、
南場の自分の親を蹴られてしまい… 
千点棒が6本 

…うーんこれまでか 
…という感じ。


3局が終わり。 

TOPはもと官僚で4万ほど 
2位のママさんも浮いていて 
3位の旦那さんが1万の余りの沈み …


そしてラスの僕。 
狙いは黙テンでTOP からハネ万以上が必要。

追いつめられて 
追い込むのが僕の性格と
奮いたたせるオーラス。


配牌から景色よし ツモもよし 
あれよあれよとイーシャンテンに。


しかし兵どもも 力任せに早く 
8順目に対面の奥さんがリーチ 
もちろんあがりTOPのテンパイでしょう。

もと官僚は、

「振り込まないよ お大臣喧嘩しないよ…」

と あきらかに路線変更が見えます。



もうひとり逆転狙いの上家の旦那さんは 
清一色のテンパイ気配濃厚です。 
もと官僚が押さえに回ったこととママさんの勢い 

…このまま黙テンでは 負けると判断したもんやも

 「通れば リーチです」 
と素人の発声。


通ればなんて…なんてダサい。 
しかしこのいいとこなしの僕の思わぬ反撃に 
みなさんのビビりが伝わってくる。


そして ママさんの捨て牌!…ロン!!


リーチ 一発 タンヤオ ピンフ イーぺーコー ドラドラ 

… ハネマンです。


TOPには当然 届かずの上がりですが、
満足の出上がり。


半チャン一度の約束


別れ際に 

「 わたし この1局 一生 忘れないわ 」

とママさん。



みんなが楽しんで終えた 
そういう場が 僕の何よりの理想です。


ほら ギャンブラーには程遠い。 
僕の麻雀スタイルが、
アマちゃんのゲーマであるということが
よくお分かりでしょ(笑)


勝負師なら あそこは リーチは掛けず 
打ち回し 凌ぎ あくまでダマで 
TOP目からハネマン直撃を狙うべきなのです。


ふにゃちんがぁ~!!


闘牌の描写…もっと白川 道さんくらいに 
書ければよいのですが、
肝心の牌が描けないので 
臨場感がお伝えできないのが残念です。



職場で半年、机を並べるより 
麻雀1局囲めば その人がどんな性格か
大概わかってしまう。

まず、与えられた材料から計画を立てる 
その通りに進むことはまずない 
ということを知る。

選択の連続で局面がマトリックス状態で変化してゆく 
同じハンチャンは人生に2度なし。

自分の持って生まれた天運と
その場で引き寄せることが出来る地運 

それらの存在や 
自分に吹いてくる幸運の風
というものの存在を感じる。

ボケ防止になる。

自分のことだけにかかりきりのタイプは、
結局は生き残れないということを思い知る。

他人を知り、場を読む大切さを教えられる。

たとえば 海底摸月 という役 

「海の底から 月を拾う」 

ああ中国悠久のロマンチック 

勝てばよいというものではない。


麻雀やりたくなりましたか。 

知らないって方は これから覚えましょう。

僕の友人に会社を辞めてプロ雀士になった男がいて 
もうずいぶんと会っていませんが、
彼の教え方は超一流です。

彼に習えばすぐに覚えられます。

元気かなあ~ シモハラ 

会いたいなあ~。

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