紋谷のソコヂカラ 2012/1

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投稿日時:2012/01/22(日) 18:42

正月元旦 
弟の家族に、寝ていた離れを明け渡し 
久しぶりに母屋の座敷に寝た。
 
座敷と言っても 
母のなんだかいろいろなもので溢れていて
物置と化しているのですが、
まあなんとか
自分の寝床のスペースを確保した。
 
母のおせちを食べて 
父といくばくかの日本酒を呑み早くに床につく。

子供の頃 風邪をひいて
学校を休んだ時は 
この座敷に寝かされた。

高熱が出たりすると 
この座敷はワンダーランドになる。

布団枕元から 
小さい空中戦艦の大群が登場すると 
枕元の火鉢の中から 
こちらも巨大な円盤が次々に
浮かび上がって… 
迎え撃つ。

布の中から大きなドラゴンが
のそのそと姿を現すと 
上半身裸の原住民たちが 
ホウホウいいながら 
ドラゴンめがけて槍を投げる、
ドラゴンはあたり構わず
火をまき散らし、
その巨大な尾で
原住民たちをなぎ倒すのだ。
 
天井は小人の忍者たちが
駆け回り飛び回り 
手裏剣を投げ合うのです。
 
熱に浮かされて、
そんな白日夢
…みたなあ。
 
座敷の天井は意外に高くて、
襖の上には欄間が…
 
ああそういえば 
この欄間は 
じいさんが手作りした…
と聞いたことがある。

ちょうど反対には大きな書額が、
「 雲如福 」とある…

こちらもじいさんの手によるものらしい。
  
さて本題。
 
僕は自分の「紋谷」という
名字のいわれを知りたいのです。

最近になってそう思うようになった
のではなく、もうかなり前から
知りたいと思っていた。
 
名前は まあ親の趣味
みたいなもので 
存命なら聞けばわかってしまうが、
名字はいつからかの時代から 
脈々とつながっているわけで、
その始まりとまではゆかずとも、
いわれくらいは知っておきたい。

といっても、父親の親戚筋も誰も知らず 
もちろん知り合いにも
同じ名字の持ち主はいないので、
おいそれとは分からない。

10年くらい前に 知り合いに

「どんな名字でもそのいわれを調べてくれる…
 大学教授だか国文学者だかの
 先生がいるから聞いてあげるよ」といわれ、

それではとお願いしたのだが、
何年かして聞いたら 
その先生が行方不明になってしまった 
とかでそれきりになってしまった。
 
“ありふれた”名字の方には、
こういう悩みというか発想はないのだろう。
 
しかし、同じ “山田”という
(はい 悪気はないですよ) 

ありふれた名字でも 
その出自は、それはもう千差万別なわけで、

「俺の山田はお前の山田とは、
 格が違うんじゃ~ボケ」

みたいなことを「証明」したくはならないか…
などと 余計なことを思ったりするのですが、
それでもどんなに出来がよくても

“山田は山田な訳で” 

…そのありふれた名字“だけ”に限れば 
ノスタルジーもロマンもなんもなく、
ただ「山と田んぼに囲まれた村の何某」
に行き着くのは間違いないのでしょうが。
 
こちとらは…そうはゆかないのです。
 
“紋”が紋章の“紋”であるなら、
どこかの国の隠れ谷に
王家の財宝を管理する一族がいて、
その一族にのみ一子相伝で託される
財宝の在りかを記された巻物が託される 

……みたいなことになる
可能性が非常に高いのですから。
 
「うーん わたしもそう思って
 気にして調べたことがあるが
 …結局わからなかった」
 
と、父も自分の名前は気にしていたようでしたが、
父がそういうことを気にし始める前に 
じいさんは亡くなったので、
ちゃんと聞くこともできず
終いだったようです。
 
じいさんは、群馬で時事新報という
かつての新聞社で記者をしていた。
その後、静岡に越し、
嫁(ばあさん)をめとり
居を構える。
 
そこまではいいのですが、
どうもこのじいさん、
放蕩者というか、
静岡に越してきてからは、
あまり働きもせずに、
 
つらつらと毎日、好きなことをして
暮らしていたふしがありまして、 
その好きなことの中に、

「板を削り欄間を彫ったり」
「書に思いついた言葉をしたためたり」





…小説を書いていたなんて話もあり… 

たしかに数少ない当時の写真でみると 
山高帽にシルクハットだったり、
着流しにマフラーなんて、
ついぞウチの田舎では見かけない
(しかも大正の初めの頃)姿で写っていて、
ずいぶん洒落者なんだ
という印象を受けるのです。
 
そのじいさん方の親戚とは、
まったくつながりがないので、
どこにどなたか紋谷何某…さんが
生きていらっしゃるものか…
と、もし、そのつてで
「紋谷の秘密(笑)」が
あきらかにされるのなら、
足を運びたいと思っているのです。
 
キーワードはふたつ 
 
群馬前橋の北の方 そして 明智光秀  
 
前橋の北の…には
“紋谷”の名字がいつくかあった。 

しかしそれもワシが全国の
体育大会で参加した際に
近くまで行ったので調べてみたのだが、
それはもう40年も前の話し…と父。
 
どうも明智光秀末裔らしい…
も父の話し。 

僕が子供の頃
(たぶんそれが40年前なのかと…)
にも聞いた覚えがある。
 
この明智光秀というのがよく分からない 
…明智光秀といえば 美濃だろう…

Wikiで見ても山形 長野…?…
 
いずれにしろ、群馬の出
ということはなさそうだ 

しかし、父が40年の時を隔て
息子にでまかせを言うと
言うのもおかしいので、
なにかのつながりは
あるかもしれない。
 
まあ、そういうものも
ロマンのうちなのだろうと、
頭の隅に置くことにして、
できれば今年中には突き止める 

そういうつもりでおります。

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