紋谷のソコヂカラ Blog Theme:戯れ言

<<前へ
rss

包丁 お研ぎします

投稿日時:2010/06/13(Sun) 11:18

ある日、ポストに1枚の紙が入っていた

…包丁 お研ぎします

移動営業スタイルらしく、
明日の土曜日にうちの目の前の公園の脇に
一日中 停まっているようだ。

では、と早速、翌日行ってみた。

ちなみに、僕は包丁は、ぺティーナイフ1本で
すべてを賄う男であります。

銀座のお店でも 
愛用のぺティーちゃん1本しか使っていなかった。

オープンの際に 
ヨーロッパのどこかのメーカーの 
たいそうな包丁セットを頂いたが、触りもしなかった。
魚をさばくのも 肉を切るのも 
野菜の皮も剥くのも、ぺティーちゃん。

そうなると、いちいち洗ったりすのが面倒では
…と思われそうですが、
それでも、コンパクトなぺティーちゃん、
なんのことはなしです。

なにより、小さいということは
使い勝手がよいということで、
大は小を…ではなくこと包丁に限れば
絶対に小が大に勝ります。 

お試しあれ。

そうして、ぺティーちゃんを
始終酷使しているので、
当然、切れ味は落ちる。

たまに電動の包丁研ぎ機で磨いていた。

お店を閉じ、家でのつつましやかな料理の際も、
持ち帰ったぺティーちゃんしか使っていない。

しかし、使う頻度や量もさることながら、
自分への料理に、いちいち切れ味を気にしないので、
もう3年くらい、研ぐこともなかった。

よし、これはよい機会だ。

移動式のバンには、電動の研ぎマシンが3台設置してあり、
モノによってマシンを変えているようである。

いかにも、包丁をうまく研いでくれそうな、
人のよさそうなおっさん。



「案内の紙が入っていたので…」

というと、

「はい。こういうスタイルが効率がよいんで」という。 

前日に撒いて、翌日、営業。
間を置かないというところも狙いなのだろう。

聞くと、1日30本くらい磨くそうである。

ちなみに僕のぺティーちゃんは 500円也 
出刃や刺身包丁で1000円ていどの単価です。


◆◆◆1時間で出来るというので、
待つ間 このブログを書いている。◆◆◆

僕の住んでいる住宅街には、
季節ごとにいろいろな行商
(行商は古いですね 販売車ですか)
がやってくる。

冬は灯油の販売車。 
去年までは2社が競合している様子でしたが、
今年からもう1社新規に参入してきた。

古株をAB、新規をCとしよう。

Aが面白いことをはじめた、
灯油を入れるポリをレンタルするのだ、タダで。

寒い日などは特にですが、
手持ちのポリでは心もとない
そんな気分になることがあり、そんな時に、

「もうひとつ入れておきますか?…ポリは無料でお貸ししますよ」
 という。

そうしてそのポリには大きなシールが貼ってある。 
A社のロゴのシールだ。

ここがミソでありまして、A社のシールを張ったポリを
BC社の販売車に差し出すことは、はばかられ
…必然、シールの貼ってないポリと併せて、
A社の販売車を待つことになるのだが、
灯油がなくなりそうであれば、
いちいち待っていられないのも事実で、
そこを見越して、新規C社は、
A社の巡回の時間の前にやってくる作戦に出た。

A社のシールが張ったポリが家の前に並んでいるのを、
見つけては、根こそぎさらってゆくのであります。 
もう他社のシールが貼ってあろうがお構いなしに。

これに気付いたA社の販売員
(なかなか愛想のよいアンちゃん)は、

「くそー仁義もヘッタくれもないなあ!!」

と嘆いていた。

「ポリの色をなんというか もっとサイケにしてみれば 」
と提案してみた。

そんなこと言う前に 
僕も仁義を守りA社の販売車だけを
待てばよいのだろうが、
残念ながら寒さは仁義に勝るのであります。

「レインボーカラーとかさ、C社もさ、
  本音では、こ狡いことしているなあ…
  て良心の呵責があるんだと思うよ。
  そこに訴えるんだよ
   あまりあからさまに、A社専用とかアピールするもの品がないじゃん。
   …でも、ポリがさ、どこにもないレインボーカラーならさ。
   灯油いれながら…考えると思うよ。
   あっ…オレい狡い奴だ…て。」

「…なるほど かえって社長と相談してみます」

さて、今年の冬にはどうなっているか? 
楽しみであります。

ほかにもこの季節には さお竹屋や来たり、
年中うろうろ(失礼)しているのが 
廃品回収者 ほかに パン屋さんやお豆腐屋さん、
新鮮野菜の販売車もときたまやってくる。

銀座に通っていたころは、
氷屋さんや魚屋さんなんて販売車が
いつも決まった時間に決まったところに停まっていた。

7、8丁目あたりの風物といえば、
お餅の焼いた匂いと風鈴の音ですね。

呑んだ後、あの醤油の焦げた匂いはいけない。
なんともそそられるタイミングで刺激がやってくる。

おもわず立ち止まり 買おうかどうしようか 立ち止ませる。 

匂いというものはすごい。

風鈴と言えば、“季”は、夏の梅雨のあとの夕方が
…定刻でありましょう。

少し遅くなり、夜のネオンにキラキラとした
風鈴というのも風情があるなあ
…というのは銀座で知った。

僕は銀座の風鈴売りのおじさんとは顔見知りで、
浅草のなに屋さんから仕入れてるだの、
もうこの道30年だの、
風鈴の種類と音の違い 
よい音色の風鈴の見分け方なんてことを 
なんとなく聞いていた。

そう思って聴き比べると 
たしかに違って聞こえるから大したものだ。

そうやって、家に持ち帰って 
ベランダに吊るしてみたりすると、
なんだかぜんぜん風情のない音だったりするのが不思議だ。

これはたとえばバリの風鈴。
竹とココナッツでできた優しい音のする
…あれです。

これも、ただいま現在 脇のベランダで 
カラコロカラコロ鳴っているのですが、
どうもバリの風情とは程遠い。

はっきり言って、ただうるさいだけであります。

温泉宿の朝飯 
お味噌汁があまりに美味しいので
「この味噌はどこで買えるのですが?」と聞くと

「売店にありますよ」となり、

買って帰って 自宅でつくると美味くない
…そういうことと同じなのでしょう。


音と言えば 
僕はよい声の持ち主がうらやましい。

ほんと、声の良い人はそれだけで
3割は得をしていると思う。

仕事でもプライベートでも 
良い声の持ち主はそれだけで魅力が増す。

同じ企画書でも 
声の良い人にプレゼンされると 
なんだかよい企画に思えてくる。

友人のコピーライターAさんは、
まことに渋くよい声の持ち主。

彼が、飲み屋のカウンターで友人と呑んでいたら 
近くの女性に声をかけられ そんな縁で結婚された。

後日、奥さんに聞くと

「喋っている声があまりに素敵で、
   わたしの方から声をかけたんです」 
と言っていた。

うらやましい。

女性もよい声の持ち主は、男のほうから寄ってくる。

多少の性格やみてくれなどは 
そのうち慣れたり飽きたりするものだが、
声は衰えない。

僕のように単純な男は特に声に弱い。
ごくたまに…ああ!

…その声はやばいと思わせる女性がいるので、
注意して生きなければならないと思う。



◆◆ 1時間たちました ◆◆◆

女性の声について 
…もう少し 念入りに 
しつこく書いてみたいのですが… 
時間切れです。

「出来てますよ」…と、
人のよさそうなおじさん

ぺティーちゃんが復活しました。



こうなると、無性に
…なにかを切ってみたくなる。

よし、ダイエーに行こう。

※季節のせいで、ほんわかな話題が続きました。
もうすぐ「恐怖の検査」がありますので、
次回はCTと血液検査の結果、
併せて主治医との話しをご報告させてください。 

梅雨に入ります ご自愛を。


天気の良い日は、銭湯に行くのだ

投稿日時:2010/06/05(Sat) 01:11

自宅の小さな風呂にばかり浸かっていると、
人間がせせこましくなってくる。

通勤でせせこましく、
職場でせせこましく、
女房とも…せせこましい

月曜日の会議室はせせこましく、
金曜日のメールの内容もせせこましい…

たまに早く帰れば 
子供との会話はせせこましく、
テレビのニュースやコマーシャルも
せせこましいことこの上ない。

ついでに言うと、サッカーW杯 
日本代表のFWの動きはせせこましく、

参院選に向けた 
政治家の権謀術数とそれを揶揄する、
みのもんたも、せせこましい。


普通に生きていても、
なんだか、知らないうちにまとわりついてくる、
こういう世の中の“せせこましさ”を洗い流したい
そういう人は、銭湯に行くのであります。

「下町じゃないんだから…ウチの近所には銭湯ないんだよね」

そういう人は、電車に乗って 
車に乗って 
自転車にまたがり
…それでも行くのです 

銭湯に。

探せばあります。
 
「天然温泉 極楽湯 噂の岩盤浴とアロママッサージ
 7つのお湯があなたを癒します! 
  湯あがりは お休み処 極楽へ!
 冷えたビールと海山の幸があなたを極楽にいざないます」

こういう所ではダメです。
結局、せせこましくなってしまう。

「おい! たまには銭湯でも行くか?」

「えっ!? 子供たちは…?」

「ほっとけ 留守番させときゃいいんだよ」

「…でも、明日のお弁当の準備が…」

「うるさい! 行くぞ!」

こういう男にあなたはなりたい? 
ワタシはなりたい。

そして、別れるのです …番台で 
そう しばしのお別れ…

チラッ

「…じゃあな …外で待ってるからな」

「…はい」

…たいがいにして 絶対に 風呂は男が早くあがるもの。

「お~い でるぞ!!」

「お~い 出るからな!!」

「………はぁ~い」


♪横丁の風呂屋 ♪いっしょにでようねって言ったのに 

そうそうカタカタ 
鳴るんです。

湯あがりは浴衣 
うなじにかかるほつれ髪…

くう~これですこれ。

銭湯は初夏が最高です。

なんだか冬のイメージに思えますが、
それは 神田川 一間の下宿 苦学生 
段ボールのみかん箱   太宰治 ニーチェの時代の話し、
カタカタ鳴りすぎの時代。

変わらぬ良さは 初夏の銭湯です。

もちろん ひとりでも 最高です。

平日は無理でも 
週末の早め(この早めが大切)
の時刻に家を出る。

商店街をそぞろに歩く 
…えっ? 商店街がない?? 
…ダメだなあ…引っ越してください。

えっ…引っ越せない 
…仕方ないなあ 
…じゃ 商店街まで車で 
はい!探して!

「陽が長くなったなあ~」 

これ決まり文句。 
ひとりそぞろで口に出る。

銭湯は、商店街の外れにあります。
そういうもんです。




看板はでかい 
もちろん漢字かひらがなの屋号。

げた箱につっかけ(サンダルも可)を放り込み 
ガチャ…
下足板。

たてつけの悪い 
引き戸を開けると 
番台から いらっしゃ~い

番台には 若者は似合いません 
とくに女性はNG。

おっちゃんか おばちゃん 
出来ればひなびた(失礼)
おばあちゃんだったりすると最高です。

「!…よ…!よんひゃく…ごじゅうえん!?」

そうなんです。
最近の銭湯代は 450円が相場。

僕が上京した頃は、180円でした。 

こうなると毎日、気軽にはこれないですね…もう。
月に1度の贅沢の感ありです。

気を取り直して、早い時間の銭湯は 
じいさんがちらりほらり、
この「ちらりほらりのじいさんばかり」
の風情がなんともよいのです。

壁の向こうの女湯は 
ところ変わってばあさんばかり…?
見たことないのでわかりません。

湯殿の床はくすんだタイル張り 
天井は高く 湯船の奥の壁は 
全面にペンキ絵…絵柄は富士山か
遠州灘に三保の松… 
風呂おけは黄色の…赤い文字で“ケロリン”



そのまま湯船に向かってはいけません。

じいさんに怒られます。
ここでは主役はじいさんです。
マナーを守る。

まずは、軽く体を流してから… 
一呼吸…おもむろに静かに湯船に…

このとき前は隠すこと 
これ大切 
どんなに自慢の品物でも 
ここは隠すこと。

そうしないとじいさんに怒られます。 
ワシも若いころは…ずいぶんと…なにがなにして…

早いお湯はたいがいにして熱い… 
がまんです。 
心で泣いて顔はどこまでも笑顔です。

がまんです。 涼しい顔です 
…とここまできて はじめて 
じいさんたちは 
この若僧(じいさんから見ればたいがい若僧)
を認めてくれます。

出たらゆっくりと体を洗います。 
学生時代は、ここでパンツなんか洗ったりしてました。
が、そういうことはもうしません。

体の洗石を流したら、もう一度湯船に 
タオルは頭の上。

歌のひとつも唄いたくなったら、どうしましょう?

それは上級者です。 
できれば都都逸(どどいつ)が定番です。

「…はあ~ あじさいわあ~ 馬鹿な 花だよお~♪
 根のない 棒に絡みつくぅ~♪」

こういうやつです。

ちなみにこれは あじさいを女性にたとえているのですね。
 
まったく女というやつは、仕方のない…
どうして、根のない棒(根性も男気もない男)に
惚れてしまうんだろうか。
という唄です。 

「人の手前は薄茶と見せて 心濃茶の…四畳半」 

「国のお方と知らずにいたが 唄で気付いた…安来節」

なんて感じはわかりやすいですね。

寅さんの常套句の

「信州信濃の新蕎麦よりも わたしゃあなたの…そばが好き」

これも都都逸。 

庶民のユーモア 七・七・七・五の定型詩です。

この七・七 からの始まりのリズムが僕は好きです。
21文字かけて枕を作り 
最後の5文字で落とす 
ここんとこのユーモアが修練された感じが好きです。

さて、唄い終わったら とっとと退散です。

おっと…長居はいけねえや 
そいつはどうも粋じゃねえから。



銭湯からでたら出来れば屋台で一杯 
と行きたいものです。

もちろん冷で… 。


インフル

投稿日時:2009/11/17(Tue) 23:13

坂を転げ落ちるように寒くなってきた。
深まる秋という情緒さを感じる間もない。

年の瀬を迎える前に…今年1年のことを思い出し…
整理して反省して来年を準備する…
そういうことをゆっくり考えるために、この季節はある。

せわしない師走の前にこそ意味があるのだが…
この寒さでは一挙に今年の終わりが来てしまう。
都市(正解には近郊)特有の薄寒い感じが、
なんだか忘れ物をしている気にもなり落ち着かない。

ボクは風邪をあまり引かない。
思い返しても…ここ2、3年は引いていないと思う。

まぁそれどころではなかったから…
ウィルスも遠慮してくれたのだろう。
周りには、風邪を引いた…と言う友人が増えている。
新型なのか季節性なのか、
はたまたただの風邪(笑)なのかわからないので、
簡単にお見舞いの言葉も言えない。

「なんか食べて、あったかくして、じゃんじゃん寝なさいね」
なんて訳ではないこともある。

後輩のTは、よく風邪を引く…
それも春先や盛夏だったりするものだから…
聞かされても、あまり緊張感はない。
ただ、T君の風邪は、家族の誰かがいったん風邪にかかると…
必ず家族全員に伝染するらしく…大事となる。

たいていは、まず子供たちが順番にかかり、
ついで奥さん…最後に本人という順になることが多いという。

小学生の持ち込んだウィルスにやられるって、
どこまで免疫ないんだキミは…
なんて軽口を この時期は言えない。

新型インフルエンザと言えば、
文春で小林信彦さんが怒っていた…
しかも2回に渡り。

いつも思慮深く 博学明晰な彼が、
ある人物を名指しで実名で怒っていたのでびっくりした。

発端は同誌の阿川さんのコラムに、
厚労省医系技官の木村盛世さんがゲストに来られ
「健康局長のU氏は、新型インフルエンザのワクチン輸入を阻止し、
 ワクチンを国内の弱小4社にしか製造を許可していない…
 この理由がU氏個人の利権と天下り先のため」
と暴露したことによる。

厚労省には医師免許をもった医系技官が250人いて…
まるで役に立たないことは…なんだか聞いていたが、
ご自分が“実際に見聞き”したことをお書きになる小林氏が、
「たまったものではない」と他人のコラムを読んで
ここまで怒ることも珍しく…
そちらの方が気になった。

風邪を引かない馬鹿ものは鈍感なのだろうか。
しかしこの件のU氏…
事実ならばもっと糾弾すべきなのだが…
あまり報道されている記憶がない。

自らの不勉強を顧みず
「官僚主導がおかしい」と言う輩が可笑しい…
と思っていたが、
おかしい官僚を白日に晒すことが出来ないモラルが
蔓延していることがもっとおかしいと思う。

…と ここまで書いたらパソコンが 落ちた。
…半年前から…液晶画面を持ち上げると真っ白くなってしまうので…
キーボードから10cmしか持ち上がらず…
覗き込んで使っていたが…
ついに先ほど…旅立たれたようだ。

最期に「キュウン…」と一声哭いて。

良純さんのアドバイスに従って
タウンページを探すことにします
…携帯で打つのは疲れるので
…復旧まで お休みです。

寒くなります 風邪などに負けませんよう
…ご自愛を




夏の不条理 

投稿日時:2009/08/10(Mon) 09:39



天候が、異常なせいなのか。
月が太陽を隠してしまったせいなのか…
ここのところ、 普通ではない出来事や、
有名人の唐突な訃報が、連日、報道され、
どうも なんというか 落ち着かない。
 
中学時代に カミューの異邦人を読んで 
主人公ムルソーの行動がさっぱり理解できないまま書いた
夏休みの読書感想文をなんとなく思い出した。
 
「太陽が まぶしい からって 他人を殺めていたら、
 夏は誰もいなくなってしまう 」
とかなんとか そういうことを書いた。
 
現国の鈴木光子先生は、

「不条理って 感じ わかる?」 と聞かれ、

「 そういうのは ごまかしなんではないか 」と答え、

笑われた思い出をなんとなく思い出した。
 
社会に出てから(ボクの場合は 東京に来てからの方が近いか)
さまざまな不条理と思われる出来事にぶつかるたびに…
すべてが 理のあるがままにあるわけではなく、 
なんだかわかんないけど 世の中は未完成なものだから、
いくら突き詰めても “それが正しい”ってことはないんだ
などと、納得した(つもり)で 生きてきて、 
この歳になっても、自分に言い訳するときに、
都合よくそう解釈している。
 
しかし 世の中 不条理で満ちている。
 
ノリピーの失踪に衝撃を受けた。
 
「マンモスラッピイ」
には、まったく同調できなかったが、
「うさぎって…寂しいと…死んじゃうんだよ…」 
この台詞は、おまえはウサギなのか!?…と
突っ込む隙を与えず、心に突き刺さり、
彼女の純粋で無垢なイメージは、
絶対普遍なものと僕の中では定着した。
 
ちなみに、ファンではない。
 
ファンではないが、「よいイメージのまま机にしまった」
そういう存在。
 
そういうようなことを、若い女性に話すと、
 
「…はあ?…あの娘は はじめから胡散臭い臭いが
 プンプンあったじゃない!気がつかなかったの?」
なんてことを言われた。
 
そうか?そうなのか?…おかしい 不条理だ… 
 
事件の真相は 暴かないでくれ 「藪の中に…」でいい。 
うさぎは白いままで…。
 
 

音楽業界では、最近、CD購入世代を見越して、
往年のバンドが、ぞくぞくと再結成をしている。
バンドに限らず、おっさんシンガーの活躍も然り…
往年のスターが 昔のご自身のヒット曲を 
今のお歳で歌われると…どうも落ち着かない。
 
声が違い…ノリが違い…サビなど、音程を落とし、歌われたりすると 
余計に違和感を感じ、やっぱり ボクは、あの時代の 
あの声が好きであって、今、歌われても 
逆にがっかりだなあ…と感じる。
 
そんな中、忌野清志郎さんを聴き直してみた。
 
「雨上がりの夜空に」と「OH! RADIO」 
 
テーマの変化、もちろんある。 
とんがったメッセージが、応援歌になっている…
そういう違いは抜きにして、
メロディーやリズムに限れば昔は昔、今は今で 
自分の最高のパフォーマンスに仕上げている感じがよくわかる。
時代を経てもかすれない力を感じるのです。
 
理由は、かんたん。
歌い続けているからなのでしょうが、
歌い続けることが出来ていることは即ち、
それだけ一線にいることができる力を維持していたということで、
その意味でもすごい人だなあ…と思う。
 
「こんな夜に発射できない…」 

ここにも不条理が これほどの不条理が…(笑)
 
大原麗子さんの、人生が報道されている。
天然のおおらかさ…わがままさ みたいなことを。

ボクが、芸能マネージャーとして
ある大御所の付き人をしていたのは…
もう25年ほど前の話し。
 
忘れもしない初仕事は、渋谷PARCO劇場の舞台でした。
 
門前仲町の稽古場での練習期間を終え、
ゲネプロ前から 渋谷入り…ちょうどいま頃の季節。
 
「カサノバ85’」 
暴君カサノバが、現代のニューヨークで復活したら…というお話し。
 
主演は 「おい!ちーぼー」の石立鉄男さん 
脇に川崎麻世君 西岡徳馬さん などなど
演出は福田陽一郎先生
 
わがボスは…東宝のニューフェイス 宝田 明 
 
同じ年の2月 「愚かな女」で夏目雅子さんと競演していて、
ボクはどうにもこうにも夏目雅子ファンでありましたから、
もう少し前に この仕事を始めていたらと…残念でたまりませんでした。
 
初日の幕が開き ほどなくしてのシーン 
主役の石立さんが …「オレは カサノバだあ~」と
立ち上がり 叫ぶシーン。
 
振り上げた手が 勢い余り…石立さんのカツラが客席に飛んでしまう…
そんなハプニングがケチのつけ始め。
 
この劇は、よせばよいのにミュージカル仕立て…
テレビでの活躍が多い石立さんは歌が苦手なのです。
 
舞台でのライブ音は、出番を待ち、準備しているほかの俳優さんの
楽屋のスピーカーから流れてきます。
 
舞台経験の長い、特に歌には自信のある宝田には、
そのスピーカーから聞こえてくる音痴?な歌が気に入りません。
 
聞くほどに、腹が立つご様子。
 
そうなると、その怒りの矛先は僕に向きます。
 
「おい!もんや あの歌止めさせてこい!」
 
「この靴下は 気に入らない 他のもってこい!」
 
「おまえは どうしてそんなにトロイんだ!…ボケ! カス!」
 

大御所は、PARCO劇場に車でやってきます。
自分で運転してやってきます。
 
大御所は、入りの時間もギリギリのため、
駐車場に入れていたら、間に合わないタイミングもしばしばで、
 
そういう時は…僕が公園通りの真ん中あたりで 
待ちうけ…彼が車を止め、降りるや否や、
運転を替わり駐車場に入れる役です。

たとえ、公園通りが、どんなに混んでいても 
大御所は気にしません。

スモークを張った巨大なキャデラックを堂々と道の真ん中に停め…
さっさと降りてしまいます。
 
真夏の公園通りで 時間を気にしながら、汗だくの30分 
…いつくるかいつくるかと 丸いの交差点を凝視し続け、
「きたあ…!!」 見つけるや 僕は走ります。 
前が詰まった瞬間に 大御所は 車を止めて降りてしまので、
とにかく 見つけて走るのです。
 
予め 丸いの交差点付近に いれば?… 
いやいや 彼はとにかく、なるべくPARCO劇場近くで降りたいので、
前が空いていれば…どんどん公園通りをあがっていってしまうのです。
たとえ、交差点付近で 僕を発見しても…お構いなし…

「おまえはこんなとこで何をしているにだ!!」と
怒鳴れらるだけなのです。
 
つまり、僕が交差点で待ち受けていても、
結局は追いかけて坂を登らねばならず、そうであるならば 
坂の上から下って駆けたほうが、まだ楽と言うわけです。
 
公演4日目に 宝田 石立 川崎とからむシーン。 
台本で言うと6Pに渡るシーンで石立さんが台詞を飛ばします。
しかも2ページ分… 

そこは芸達者な 宝田と川崎…
とっさのアドリブで事なきを得ますが…
 
その後が大変 
「それみたことか! だから舞台経験のない役者と組むのは嫌なんだ」
 と怒鳴り散らします。
 
そのシーンの少しあと、舞台の裏手 
上下を入れ替える細い通路で 
宝田と石立さんがすれ違いました。
 
暑く狭い通路 …僕は
宝田を団扇で扇ぎながら 進んでいました。
 
石立さんが「さっきは すいませんでした」と丁寧に頭をさげます。

…しかし 大御所 ちらっと一瞥をくれただけ、
ほとんど無視をしたまま 行過ぎます。
 
僕は思いました。その態度はいくらなんでも 
ひどいのではないか…と。
 
同じ舞台の仲間として、人のありようとして
…いかがなものかと。
 
しかし、付き人は虫けらです 
虫けらが大御所に 物申すなどありえません。
 
その晩、夜の公演のあと、
僕は石立さんの楽屋を訪ねました。
 
「今日は、宝田が失礼しました。」と頭をさげ、
田舎から届いた新茶を差しあげました。
 
何日か後、帰りのエレベーターで石立さんとご一緒に…
 
「おう…君は 宝田さんとこの…このまえは 
 ありがとな。 …これやるよ」
 
…とファンの方々から頂いた大きなダンボールの中から
日本酒を二本引き出し 僕に差し出します。
 
「…あっ!ありがとうございます」
 
やはり 人と人とは こういうものなんだ 
…と うれしくなりました。
 
その晩、次の仕事があったので、いただいた日本酒は 
宝田の楽屋にいったん置き、PARCO劇場を後にしました。
 

翌日は僕が 違う仕事でPARCO劇場には行かず 
その翌日…
楽屋に行って見ると 
…いただいた日本酒がありません。
 
あれ…?と思っていると 宝田が現われ 言います。
 
「…おい 昨日 ここにあった日本酒 
 …オレに差し入れだろ 昨日帰って飲んだぞ
 …なかなかうまかった」
 

世の中は不条理で満ちている 絶対に 満ちている。
 
「…ところで、誰の差し入れだ?」
 
「…はい…あっ…あれは…」
 
「なんだ…はっきりしろ!」
 
「はい 石立さんが 先日のお詫びにと…ボスにいただいたものです」
 
「… おっ! そうか。 あいつもなかなか気が効くなあ
 …ちゃんとお礼、言っておけよ…オマエが!」
 

思い返せばまだ経験も浅く仕事に不慣れなこんな若造の僕
…不条理?

…なにを言っているのだ
 
100年早い…そんなことを考える前に、動け、走れ 
…なのだなあ。
 
太陽がまぶしい 夏でありました。



他人事ではありますが…無学な自分のひとりごと

投稿日時:2009/06/25(Thu) 12:25


「外車がまったく売れない…」と
友人の中古車ディーラーは、ぼやいている。
片や、人気のハイブリッド車は、いま申し込んでも、
納車が来年になるそうだ。

そもそも、ハイブリッドってなんだ?
 …とその友人に聞くと

「車の発進時に、エンジン使わないで、モーターで始動する。
   つまりエンジン切っているからガソリン食わないし、静かだし…で 
   走行中にあるスピードまで上がると、エンジン走行に切り替わる」
 
のだそうだ。
 
みなさんはご存知なのでしょうね。 
ボクはまったく知りませんでした。
 
ついでに業界事情で言えば、
 
「TOYOTAがプリウスをいの一番に発表して、ライバルホンダが
   インサイトで価格を下げて追随。
 ほんでもって、プリウスも値段を下げて…価格競争している。
   日産も参戦。」
 
なのだそうだ。
 
ついでに言うと…三菱は100%の電気自動車
アイミーブなるものを発表したらしい。
 
彼は、このエコカー隆盛時に、
外車など売れるはずがないとぼやいている。
…でも そんな中でマツダの開発姿勢はひと味違うらしい。
 
「モーターがどうした、クルマが停まったら、
   エンジン切ってしまえばよいのだ」
 
という発想まで一挙に飛んで…
アイドリングストップ車を発売したそうだ。
 
それが、アクセラ という車。
 
この背景はよくわからない、ハイブリッドを作る技術がないのか、
開発費用の問題なのか、
そうではなく、あくまで商品戦略の成せる業なのか…
ただ、アクセラは、省エネやエコだけでなく、
 
「車なんだから走りの快適さを合わせて打ち出すのが本来だろう」
…とエコスポーツなるコンセプトを打ち出している。
 
この、“エコもいいけど、車は走りじゃん!!”

というところが、 友人にはうれしい…と言っていた。

なるほど。
 
 
自宅に帰り、そう思ってみていると、
なんの面白みもない車のCFも違って見える。
デミオ なる車がマツダのいまの一押しらしい…
「調べてみたら マツダでした」である。
確かに、走りも大切…というメッセージだ。
 

このCFを見て考えた。
これは ビールや飲料水のCFと似ている。
はじめは「 カロリーオフや 糖分ゼロ 」を謳い… 
その後に 「うまさがなければダメ」
というメッセージが付け加わった 
あの一連のCFと同じだ。
 
このわかりやすく人を食った広告宣伝を 
消費者はそのまま受け入れて、
購買意欲に繋げているのだろうか。
 
「クルマ 買い換えたんだ?」
「うん だって エコじゃん」
とかそういうことか。
 
「減税だしね」
とかそういうこと?
 
「またあ~この子は、炭酸ばかり飲んで~ぇ(怒)」
「だって…糖分ゼロだよ…ママ」
「だったら いいわね」
…と、そういうことなのだろうか。
 
ETCが1000円だから、高速で大渋滞になって、
「うーん 安いのはよかったけど、
   この渋滞はなんとかして欲しいですね」

とか、ニュースのインタビューで応えていた人を見て、

「だったら 行くな」
 
…と、思わず口にしている人も、

…エコカーに、ゼロな炭酸飲料なのだろうか。
 
 
学生時代にアメリカ。
コーラーを口にした僕を見て、
 
「ダメよ そんなの飲んじゃ~こっつちよ こっち」
糖分ゼロなるコカコーラを片手に彼らは言った。
 
「そもそも、コーラ(炭酸飲料全般という意味で
コーラだけの話しではありません)って飲みすぎると、
骨を溶かすとか言わない?
それは、大げさにしても、決して体にいいとは思わないんだけど」
というと、彼らは馬鹿にした目でボクを見た。
 
ボクとしては、そもそも美味しくて飲むんだから
…体にいいとか関係ない。

もし、そこまで体に気を使うなら…飲まなきゃいいじゃん!
と言いたかっただけなのだが、彼らにはまったく理解されなかった。
 
その時は、こいつらは 物事の本質を履き違えている民族なのか?
なんて、今より、だいぶん若い自分は、偉そうに感じたものだが…

偉そうで 思い出した 
おやじになった自分の恥ずかしい出来事。
 
以前、このブログで、「情けは人のためならず」について触れた…
この時ボクは、この言葉の意味を…
 
「情けは やたらにかけてはならないもんだよ 
   その人のためにならないから」
という意味に理解していたのであります。
 
その後、友人から
 
「使い方間違ってる。人に情けをかけることは、めぐりめぐって、
   自分に返ってくることだから、、
   他人のためじゃなくて自分のためになるんだよ。
   だから他人にどんどん情けをかけましょう。って意味。
   決して、むやみに情けをかけることはよくない…という
   意味じゃないのよ、世の中、
   一般駅に流布しちゃってる間違いなんだけど…」
 
とご指摘(原文ママ)を受けた。
 
なるほど…と恥ずかしいながらも、
こういう指摘をしてくれる友人をうれしく、
改めて、ありがたく思いました。
 
自らの無学を意識して、謙虚に…と改めて感じました。
 


ありがとう。
 
ここ1週間で
 「子供ができました」
 「結婚します」
 「大阪に異動です」
  「離婚します」
 「乳がんになりました」
 「夏休みバリ島に行きます…あっ彼氏できたんです」
   「取引先が倒産しました」
 「部下が躁鬱に…」「今夜の晩御飯のアイデアください」

とまあ…いろいろな メールを頂戴しました。



それぞれに思いをこめて返信しておりますが、
自分が停まっていても、回りは動いているんだなあ~
などと、妙に感心してしまいました。 
 
自らの人生は、他人に残るというのが、持論ですが…
ボクに限れば、残せるなどと、まだまだおこがましく 
無学、半端モノだとも自覚しています。
 
ただ、皆さん、ボクが、中途半端なエコと、カロリーオフは 
大の苦手だということを覚えておいてください。




<<前へ

サイト検索

Loading...

<< 7/2010 >>

MONTUEWEDTHUFRISATSUN
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

Blog Latest Entries

紹介メール

このページを紹介するメールを送信する事ができます。

あなたの名前:
あなたのメールアドレス:
送信先メールアドレス
(複数のアドレスを入力出来ます。改行で区切ってください):
題名:
紹介文:

MON:U アマゾンストア

(紋谷さんお薦めの逸品を手にしてみませんか)