紋谷のソコヂカラ

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平和の国[紋谷のソコヂカラ]

投稿日時:2009/06/03(Wed) 09:57

また、世界平和ランキングが発表された…
日本は昨年から2ランク下がって「第7位」。
G8(主要国)の中ではトップ。

ちなみに、1位はニュージーランド。
以下…デンマーク、ノルウェイ、アイスランド、
オーストリア、スウェーデンと続く。
 
ニュージーランド以外は北欧国が独占する。
対象は、144カ国。
アジアでは韓国33位、中国74位であります。
 
北朝鮮は131位。それより低いのが
イスラエル141位や、
アフガニスタン143位、
最下位は、またまたイラク。
3年連続らしい。
 
下位には、中東、アフリカ、旧ソ連…が名を連ねる。
なんでもランキングするのが好きな
イギリス人がいくつかの指標に照らし
発表しているこのランキング。
 
指標の中の、「近隣諸国との緊張度合い」がなければ、
平和の評価はもっと上にいるというのも、
なんだかなあ…とも思うし、
要するに島国的な「ことなかれ日和見国家」
だからと言われれば、
それはそうだとも思うのだが、
 
日本より上位の国は そのすべてが、
人口1000万人以下。(アイスランドは32万人)
日本は1億2000万人だから、これだけ人がいて、
先進国で、平和と言うのはすごいことだと思う。
 
昨日のこと、
 
有楽町を歩いていた。…マリオンあたり。
携帯のメールを眺めながら…数寄屋橋交差点の方へ… 
すると
 
「ちょと ちょっと」 と呼び止められた。
 
振り返ると、お巡りさんが追いかけてきた。
 
「携帯…見ながら…どちらか お探しですか?」
 
「…はあ??」
 
「いやあ…どちらかお探しかなあ…と思って」
 
「はい?…別に…歩いているだけですが」
 
「…カバンの中味を見せていただいてもよろしいですかね?」
 
…不審者と思われているのか…僕が…そうか…(笑)
 
 
「…ボクって、そんなに不審人物に見えますか?」
 
「いや、いや、ほら 最近ぶっそうでしょ」
 
物腰も柔らかだし、顔も笑顔なのだが…目が笑ってない。
 
「でも、わざわざ、追っかけてきて、声をかけるというのは
   …なんですか?…僕はそんなにヘンですか?」
 
「いや、いや…」
 
そういいながら、カバンを調べ始める…有無を言わさない流れ…
 
…ヘンなんだ(笑)。
 
 
「普通のサラリーマンの風体なら…声なんてかけないでしょう?」
 
「最近は、普通のサラリーマンに見えて…
   ね…ほらいろいろあるから…」
 
…なるほど、答えになっていない。 
   では、少し、いじってあげましょう…
 
「はじめてだなあ…道端でお巡りさんに職質されるの…
   税関ではよくあるんだけど」
 
「えっ!?…税関?…なんかしたの?」
 
「いやいや、なんか、よく見咎められて、
   荷物を開けさせられるんですよ」
 
「…ふーん…変なもの持ってないよねえ」
 
「持っているように、見えますか?」
 
「ちょっといいですか?」 

身体検査を始める……からだ全体をパタパタと…
 
「やっぱり、不審者に見えたんだ。…交番から見ていて、
   ピン!ってきたんでしょ」
 
「…いやいや ほんとそんなんじゃないから… 
   えーとお財布も見せてもらっていいかなあ…?
   あれ?これはどこの紙幣?…見たことないなあ」
 
「これは、インドシナ占領してた時代に、
   日本が発行した現地の通貨…」
 
「…ふーん?…どうしてこんなもの持ってるの?」
 
「お守りですよ…以前、向こうのマッサージの人にいただいたの、
   病気がよくなりますように…って」
 
「…なんか身分証あるかなあ?」
 
保険証を見せ…やっと開放される感じに。
 
「お巡りさん 写真撮っちゃうよ」
 
「ダメですよ…」


 
「善良な一般市民を、不審者扱いしちゃったんだから…
   拒否はできないですよ」
 
「ダメダメ、最近はすぐHPとかに上げるから…
   パシっ!…あっ!ダメダメ」
 
もう1枚パシっ!!


 
「じゃあ…行きますね…ご協力感謝しました…
   って言ってください」
 
「感謝します」
 
こういうお巡りさんが、治安を守っている…
だから日本は平和の国なんだろう。
 
しかし、ボクはそんなにヘンな奴に見えるのか?
どうなのか?
 
どこにでもいるオッサンに見られたくはないが、
不審者に見えるというのはいかがなものか。
 
あちらを立てれば、こちらは立たないのか?
 
これは、仮に、ボクが誰かと歩いていたとすると、
ボクのせいで、その誰かも、ちょっとヘン…
と色眼鏡で見られるということなのか?
 
ボクは北○○なのか? 
世界平和の指数的には、マイナス要因なのか?

実は、ボクと一緒にいて、なんだか恥ずかしい思いをした人が、
回りにいたりするのだろうか?
 
たぶん、今さら、直せることと、そうでないことがありますが、
この際、ご意見 ご要望があれば、聞こうじゃないか。 
 
あまりに迷惑をかけているなら…
少しぐらいは直してもいいかなあ…と思っています。
 
皆さんの平和のために。

 

顔の話[紋谷のソコヂカラ]

投稿日時:2009/05/14(Thu) 01:25



立花隆先生に似ていると言われたことがある。
横尾忠則先生にも似ていると言われたことがある。
ついでに言うと、バンダナを巻いて会社に行くと、
泉谷しげる にも似ていると言われたことがある。
 
嬉しくはない。
いずれも、ひとかどの人物ではあるものの、

中味ではなく外見のこと故、うれしいはずもない。
もじゃもじゃでタレ目の風貌が…似ていると言われても、
はなはだ迷惑でしかない。
 
ただ、最近ではこういうコメントはなくなり、
銀座の紋家時代は、リリーフランキーさんに似ていると言われ、
ここ最近は…誰かに似ていると言われなくなった。
顔が変わったのだろうか…
 
抗がん剤で、あらゆる毛が抜けてしまえば、
誰かに似ているどこの話ではないので、
そのせいもあったのだろうし、まあ、今の僕が誰と似ていようと、
お会いする方は、そんな悠長なコメントを発するはずもなかろうから
…当たり前といえば当たり前なのだが…
寂しい気もする。
 
男は、顔である。
ある程度、人生を重ねると、その人間性は顔に出る。
手前味噌だが、わが母は魚屋小町といわれるほどに、
キレイな人でした。
高校の授業参観(母はすでに50歳手前くらいにもかかわらず)…
その授業…英語のリーダーであったと思いますが、
終了後、先生が
「もんやのお母さんはきれいな人だなあ…」
とわざざわ声をかけてきたことを思い出した。
昔の写真などを見ると…確かにそうだと思う。
 
父も色男。美男美女のカップルから、
どうしてこういう顔の僕が生まれたのか…謎としかいえない。
幼少の頃、盲腸で入院した時に、となりのベッドのあんちゃんが
「オマエは橋の下で拾われたんだなあ~」
と言われたことがショックで眠れなかったことも思い出した。

芸能人で言えば 武田真治や藤原竜也のような顔に生まれたかった。
あと、声も重要だからこっちは国村隼 津田寛治 北村有起哉…
このあたりが最高です。
 
…まあ どうでもいいことなのですが、
けっこうまじめにそう思っている。
 
男は顔です。
 
ブラウン管に登場する 政治家や経済人、文化人、芸能人…
そして一般人も、その顔を見た瞬間に…
その内面も透けて見えることがある。
 
性格も価値観も…顔に出る。
 
この人、相性よさそう…ってひらめきも、
お会いした瞬間の印象とその後、あまりずれることはない。
 
饒舌である。人当たりがよい。
知識が豊富だ…などとういうことは実はどうでもよい。
ごちゃごちゃあっても、やはり、顔である。
 
決して、造作のよくない顔でも、
中味がよければ、顔に現われるものだろう。
 
そう。造作のよさに越したことはないが、
要するに、「いい顔」であればよいのだ。
 
また、人間、ピンチな時にこそ、顔である。
その意味では男女の別は問わないが…
男は、その内面が…顔に出やすい生き物だと思う。
だから、しんどい時こそ 顔を確認です。

よい顔をしている 
…そういうところを目指そう。
 
ちょっと余談。
 
立花隆先生で、思い出したが、15年前の入院の時、
お見舞いで、先生の新刊書を頂いた。
「ぼくはこんな本を読んできた」文芸春秋
多い日は この本を1日5冊。
来る方、来る方、皆さんこの本を持参してくる。



これには参った。
途中から、ベットの下に隠すようになった。
ぜんぶで15冊溜まってしまった。

考えた。
 
「お見舞い何にしよう?…もんやは 本好き…
 では本屋さんに…お!平積みの新刊…よしこれにしよう」
こういう構図だったに違いない。
僕の顔が似ているから…かもしれないが。

しかし、この本…正直、入院して読む本ではないと思った。
哲学、政治経済、サイエンス…時事問題全般 
 
あらゆるジャンルに高い見識をお持ちの先生の人生の愛読書が、
僕のような俗物に、面白かろうはずもない。
今だから告白しますが、すべて病院に寄付しました。
 
同じ本を15冊。当時の婦長さんはびっくりしていました。
お見舞いで、いただいた品物なのに、皆さん、ごめんなさい。
勘弁してください。
 
今は、病人に見られるのがしんどいので、
なるべくそう見えないように頑張ることにしている。
 
僕の顔に元気がなければ、お会いしても迷惑だろうと本気で思うし、
なにより、自分の内なるちからが湧いてこない。
 
「 ひええ~俺より元気な顔してるじゃん!」
このくらいがよいと、思っている。
 
後輩から電話をもらった。
会社をつぶし、債権者対策に追われながらも心は折れていないと言う。
身近に迷惑をかけたが、その分は必ず復活して恩を返す…とも言う。
 
「いい顔してろよ!」
柄にもなく、言ってしまい…電話を切った。
少し考えながら …書いていたら
こんな文章になってしまった。
 
ご勘弁。

這えば立つ…立てば歩く…歩けば喋り考える[紋谷のソコヂカラ]

投稿日時:2009/05/05(Tue) 19:55

「はい。 ワタシは40歳です。
  妻は35歳…幼稚園に通う…ひとり娘のことで…心配になりまして、
  ご相談できればと…。 

3ヶ月ほど前に、娘が園でお漏らしをしまして、
それ以来、幼稚園に行きたくないと…ええ…
それはもう、大変に駄々をこねていまして。

もう、毎朝、泣き叫ぶんです。
だいじょうぶだからっていくら言って聞かせても、きかなくて。
えっ?…送り迎えですか?…それは妻が毎朝。
はい…共稼ぎです。妻の仕事ですか?
夜は近所のスナックに出ています。
ええ。帰りは遅いです。
 
朝は娘のお弁当を作って、…そうです。
車で5分くらいの距離です、妻が送っていきます。
帰りも妻が迎えにいきます。
その後は、となりに義理の母が住んでいるものですから、
預けて、そのまま仕事に。
はい。私が仕事を終えて、帰りに迎えに行きます。
 
食事は…義理の母の家で、ええ、そうです。毎日。
で、夜はワタシが寝かしつけてます。
なにが気に入らないのか、わからなくて。
…幼稚園の先生に聞いても、別に誰かにいじめられている
ということはないようで…はい
…連絡ノートですか、妻が書いています。
 
…そんな感じですので、たまに幼稚園をお休みするようになってしまって…。
そういう日は、クラスのお友達が、連絡ノートや給食を届けてくれるんですが、
顔も見せず…自分の部屋に閉じこもってしまうんです。
あと、すぐトイレに…はい…日に、何度も何度も
…これまではそういうことはなかったものですから…ええ
…どうしたらいいのか…皆目、見当が付かなくて…
はい…お願いします」
 
◆◆◆

逗子に住むM氏には、2人の男の子がいる。
ひとりでも、やんちゃなのだが、2人揃うと、
そのやんちゃ度合いは、2乗のパワーをもつ。
 
ただ、男兄弟とはそうしたものなのか…
何事にも“お構いなし”に突き進む弟に比べると、
少し年上のお兄ちゃんには、どこか思慮分別を感じる。
 
ひと晩のお世話になり、朝のこと。
お兄ちゃんはすでに小学校に出かけていて、M氏はまだお休み。
奥さんはお勝手に。
リビングには弟君ひとりである。
 
「おはよう」
「……」 
なんの反応もない。ただ、ジロリ…と見る。
 
パンとスープの脇にプレートがあり、
なにか黄色いぽろぽろとしたものを格闘している。
 
「何を食べているのかな?」 
見ると、ゆで卵の白身と黄身を分けて、その白身だけを食べている。
 
「黄身が美味しいのに…食べないの?」
「…ジロリ…」
 
奥さんが、僕の分も用意してくれて、弟君と差し向かいでの朝食となった。
無言のテーブル。
機嫌の悪い、おやじのようである。



突然「行くよ!」とキッチンに声をかけ、立ち上がる弟君。
「はい。はい。」と奥さんが応える。
予め、準備していた、ランドセルを手に取ると、
そのまま玄関へと向かう。
テーブルには、黄身の残骸が残されたままだ。
 
聞くと、歩いて10分ほどのところに、
迎えのバスが来て、それに乗ると言う。
面白そうなので、ついていくことにした。
 
奥さんと弟君が歩く後を、5メートルくらい空けて。
「ああ、この空き地に、もう○○が咲いたね」
「今日は、体操があるのよね 」 
「○○ちゃんはお風邪治ったのかなあ…?」
喋るのはほとんど奥さん。
 
弟君は、「うん」としか言わない。
坂を下り、住宅街を抜けると、バス通りがあり、迎えの場所に着いた。
そこには、バスを待つ、お母さんと子供達が20人くらい
すでに集まっていた。
 
どう考えても 場違いな自分のせいで、あらぬ詮議は申し訳ないと、
「主人の、会社の先輩です」という奥さんの紹介に併せて、
ご挨拶をしていると。
突然、弟君から声がかかった…
 
「僕が一番好きな お友達の○○君」 
とひとりの男の子を紹介する。僕を見て、初めて笑った。
どうやら、僕が着いてきたことは分かっていたらしい。
 
帰り道、奥さんに聞いた。
「いつも、あんな感じ?」
「今朝は、もんやさんがいたんで緊張していたんです」
と言う。そうか、朝、こんなおじさんがいて、
目の前に座ったら、ごはんも食べづらいし、
なんだかとことこ付いてきたら、そりゃあ…気になるわよな。
 
当たり前の些細なことながら、大人は気がつかない。
しかし、この奥さんは大物だと感じた。
見ていて気づいたのですが、いちいち些細なことを叱らない。
だいたいが鷹揚に、わが子を見守っている。
 
それでも、気づくべきところはちゃんと気がついている。
残された黄身が気になって仕方がない、
僕などは小物だと改めて感じた朝でした。
 
後日、兄弟に“ジェンガ”を送ると、お礼のお手紙が届いた。
お兄ちゃんは「ありがとう」のコメント(奥さん代筆)
弟君からは なにやら “のたくった”イラストに ひとこと…

 あおむし とある。
 
どうも、それが彼のお礼らしい。(笑)
 
材木座の兄弟も、相当にパワーがある。
お兄ちゃんは、クラスにひとりはいる、女子の人気NO1のタイプ。
利発そうな顔でスポーツマン。対する弟はセンスの塊。
その上、大人殺し。
 
例えるなら、新劇の役者のような…
艶かしさを併せ持ち、大人を篭絡する。
 
この奥さんの料理が、また素晴らしい。
うまいうまいはもちろんながら、なにより、センスがいい。
 
食べることに執着心のある母親に育てられると、
食べることへの執着心はひと一倍強くなる。
それがボクです。
 
また、食事のマナーもうるさく躾けられた。
食事の前に間食は許さない。
テレビ観ながらなど言語道断。
ご飯は残してもおかずは残すな。
自分の食べた食器は、自分で洗え。…云々。
 
材木座の兄弟は、回りを飛び回り、我々の食卓に来襲しては、
手づかみで、おかずをさらって行く。
 
大人の邪魔をしてはいけない。と、テレビみたい。と、遊びたい。と、
お腹すいた、がこんがらがった感じだ。
 
そんな、中でも、奥さんは絶妙に、
我々と子供達に、食べさせるタイミングを心得ている。
弟君が、自分の好きなおかずだけを、もう、好きなだけ食べても、
まあよしよし。
遠慮している、お兄ちゃんの分も、さっと用意して渡す。
 
どの料理も、栄養面の配慮が行き届いているから、
どう食べようと、体にうまく、収まるようになっている。
男どもが、どうこようとも 対応できる、プロの手際。

途中、走り回る弟君が、テーブルにぶつかり、飲み物が床にこぼれた。
 
「おい!!○○!!…うるさい!! 
   ……いい加減にしろ!……ごめんなさいは!」とパパの怒声が飛ぶ。
やっちまった弟君を、奥さんは叱らない。
もう、言うべきことはパパは言ったから。
 
さっと雑巾で床を拭き、弟君の顔を羽交い絞めにする。
それだけ。
 
飲み物をこぼしたのは、おにいちゃんのせいだ…
と言い訳をしていた弟君が、その優しい羽交い絞めで大人しくなる。
 
パパがいない時は、ママは違うのだろう。
怒りもするのだろう。 
 
北風も必要だが、太陽も必要。
そういうことを垣間見た。
 
◆◆◆
 
その、告白は、車のラジオでたまたま聞いた。 
ニッポン放送 テレフォン人生相談。
 僕はこう思った。 

「それは スナックで働き始めた奥さんに男ができたんだ。
   それで、夫婦仲がぎくしゃくして
   …そういうことを娘は感じ取って、
    …そうだよなあ…それしかない」…と。 
 
その男性の相談を受けて、幼児教育研究の大原敬子女史が応える。
 
「あなた方夫婦は、機能で子育てをしている。いい?
   …彼女は賢いわよ。幼稚園でお漏らししたことを聞いて、
   迎えに行ったのは奥さんよね?…そこに替えの下着は持っていった?
   忘れたでしょ。それがいけないの。
   彼女は、いけないことをした…恥ずかしい…
   ママは着替えを持ってきてくれなかった…
   ああ、ワタシのことはどうでもいいの? そう思ったの。
   休んだ子に物を届ける役目は、クラスでも出来るお友達になるわよね。
  自分の恥ずかしい失敗をその出来るお友達が来るたびに思い出すの彼女は。
 何をしてもそのことを思い出すの…
   だから頻繁にトイレに行くの。わかる?
   もう、失敗しちゃいけない。いけないって自分に言い聞かせているのよ。
 
    泣くことはいいこと。泣かないほうが怖いわよ。
    泣くには泣く理由があるの、彼女は
    ワタシノコトハ、ドウデモイイノ?って泣いているの。
 
    車で5分なら、明日から自転車か歩きで送りなさい。
    それで、少し早く出て、幼稚園に付いても、
    その回りをわざと1周するの…
    そこでね  “ああ…ママ○○ちゃんとお別れしたくないなあ~”
    って言ってあげるの。
 
     お迎えもそう…彼女が来たら、ひざをついてね。
     彼女の目線でね。思いっきり笑顔で抱きしめるの。
     手首をつかみなさい。そうして抱き寄せるの。
    そうすると、密着するでしょ。そういうことが大事。
 
     あと、連絡帳には、親の感想ではなくて、
     今日、娘がなにしたを書けばいいの。書けないのは見ていない証拠。
     いっしょにいる時間じゃないのよ。
     旦那さんやお母さんに聞けばいいの…それだけ。
 
     あと、お母さんところで食事させてるでしょ。
     何を食べているか知っている?ジュースとかお菓子ばかりあげてない?
     甘いものは辛抱がなくなるのよ。
     今は泣いているだけだけど、小学校3歳4歳で、
     このままだと、彼女キレルわよ。」
 
下世話な発想しかできない自分のレベルの低さに恥じ入り、
まるで、謎を解く名探偵のごとく、
立て板に水で叱咤する大原女史に感服。
 
「子供は、親とは別の人格ということを理解できないのは、あなたが子供だから」
という持論をお持ちだけに、手厳しいが、
同級生と先生のお尻を蹴飛ばし、逃げようとする子供を、
壁に押し付け、叱責した先生を…ただ体罰はけしからん!
…と訴えるような親のいる現代、
誰かのせいにするまえに、ぜひラジオでもつけてみてはと思う。
本気で思う。
 
僕の回りの、夫婦はみな、このへん
…子育てのツボ(愛のあり方とでもいうのか)
このあたりがが分かっている。 
特に奥さんが見事にわかっている。
 
…そういう奥さんを見つけた、
旦那がすごいということになるのか。うらやましい。


 
(注)相談者 大原女史 両コメントとも
ラジオでその場で聴いた限りのため、詳細…とくに言い回しや順番は
100%正確ではありませんが、80%は確実にこの通りです。
念のため。


父からの便り[紋谷のソコヂカラ]

投稿日時:2009/04/13(Mon) 04:19

高速料金値下げについて、
利用者は概ね「ありがたい」という感想なのが気になった。
 
念のためこの値下げは、高速道路会社が
大盤振る舞いをしてくれたわけではない、
値下げ分は国民の税金で補填される。
 
一般に、税金は社会全体の問題解決に使われるので、
個人レベルで受益と負担の比率を論じるのは
不向きかもしれないが、今回の値下げは、
割り勘で酒を呑むようなもので、
飲めば飲むほど…いや、走れば走るほど、
受益の比率を上げられる。
 
「土日、休日上限1000円」と「平日昼間3割引」を
2年間実施するためには、年間50億の血税が投入される。
 
つまり単純に人口で割れば、一人当たり割引額が
4000円強になるまで走らないと、
「割り勘負け」をする勘定になる。
 
そうはしたくないからと、無理に呑む、
いやは走るというのもおかしいし、
ましてはCO2を減らそうという時代でもある。
 
そもそも、車にETCがない人には、受益はゼロであり、
一滴も呑めない友に、割り勘を強要しているようなものだろう。
 
利用者がこぞって喜んだとのニュースは多いが、
この割り勘負けの報道が、少ないのはおかしいのではないか。
…とまあ、こんな感じで父からの便りはやってくる。


 
そもそも今回のテーマは、わが実家で購読している、
新聞のコラムを読んで、その内容を父なりに解釈しているようだ。
 
父からは 暇つぶしなので返信は無用とある。
 
前回の便りでは、
「癌が難病指定ではない理由はなにか」と言うテーマ。
 
この世で一番のれっきとした“難しい病気”ではないか、
厚生省が認定し医療費に対する補助を制度化すべきではないのか。
という内容でした。
 
解釈としましたが、これら父からの便りのテーマは
「おかしい」と感じる世の中の出来事に対する疑問がほとんどで、
その多くは、それなりの理屈はつけられるが
本質的には間違っているという答えが存在する
そういうテーマになる。

世の中の不平等、不条理を憂うのは簡単だが、
甘んじて享受するのはいかがなものか…ということである。
 
先週、父の姉が今年の米寿の誕生日を前に亡くなった。
去年末に長兄が、先月に母の義理の兄が他界し、
立て続けである。
 
生前、父は姉に対して、このように、
思いついた事柄を手紙にしたため、
月に1度は出していたようで、そのあて先が他界し、
矛先が僕に回ってきたというわけらしい。
 
この姉は、生涯を独身で通したのだが、
甥の目からも大した才女であり、
なにより、あいまいさを良しとしない傑女でありました。
 
晩年は、自ら進んで老人ホームに入居し、
誰の世話にもならぬ幕引きを
当たり前のように選んでいたようで、

死んだ後の葬儀全般や納骨の手配も、
亡くなる数年前に自ら終えているばかりか、
遺言も書き残していて、
我々、親族があたふたとすることがないよう、
一切の取り仕切りを終えてあり、
一同「さすがおばちゃんだ」と
改めて感じ入った次第です。
 
出棺には、老人ホームの入居者や職員が、見送りに出てきてくれ、

「みなさまお世話になりました。
  私はみなさんと一緒に生活できて嬉しかった」と
これも予め用意されていた手紙をもう一人の叔母が代読する運び、

そして

「…わたしはこういうはっきりとした性格でしたから…
 不快に感じたこともあかもしれません…ごめんなさい」
という配慮の一文も。
 いやいや、なんとも見事な旅立ちでございました。
 
こんな叔母を相手に書かれていた父の手紙、
その間にはどんなやりとりがあったのかは知りませんが、
叔母が他界し、今度は僕に届くとなると…
いくら返信無用と言われても、
いくばくか、責任を感じてしまいます。
 
先日、30年近く交流の在る友人と酒をともにした折、
図らずも、彼とは離れてひとりで暮らす母親への思い、
そもそもの息子の責任の所在や相容れぬところもある
お母さんのご自身の心情…など、彼の心中を聞き、
我々の歳になって味わう、親への思いと、
自身が置かれている現実と、
本来あるべき親子の姿…などを語り合いました。
 
そのせいか、この父からの便りにも、
何がしかの意味のある返事を書かねば…
そういうことからだろ、と思ってはいるのですが、
どうにも、こうにも、
気の効いた返事と言うのが思い浮かびません。
 
割り勘では、負けたたことがないので…
負ける側の気持ちと言うものがわかりません…
違うなあ。
 
利用するものが限られた優遇措置は、高速道路に限らない。
高速道路料金では負けても、他で勝てばよいのではなかろうか…
これも違うなあ。
 
そもそも、減価償却が終了しているのに高速料金を徴収する
もしくは、一律で徴収する、
この発想からしておかしい…
これも違うなあ。
 
こんど、ドライブに行きましょうか……
ううむ。
 
マスコミは偏ったプロバガンダでしかないから、
あまり気にしても仕方ないよ……
違うなあ。
 
黙って読んでおけばよいというのが一般的な正解なのでしょうが…
なにか諸兄のアドバイスありましたら…


毛はじゃんじゃんと生え…少し怖いプールの話し[紋谷のソコヂカラ]

投稿日時:2009/03/11(Wed) 17:13

年末12月に最後の抗がん剤を入れてから、
3ヶ月…キレイに抜け落ちた体中の毛が、
じゃんじゃん 生えてきました。
これはつまり、骨髄などに溜まってしまう、
薬の成分以外は、体から抜けたというサインであります。 
 
以前にも書きましたが、
抗がん剤の副作用は、さまざまあり、
それは患者の体質やその薬の成分や投与する
量の違いでもあるのですが、体毛が抜けるというのは、
みな一様のようです。
それでも、薬の種類×個体差はあります。
 
僕の場合、顔の髭や頭髪が抜け始めるのが
薬投与後の2週間後くらい、
髭と髪の毛は同じタイミングでバサバサお抜け落ちてゆきます。

もう、慣れたもので、
「おお…そろそろ来るかな」てなもんです。
 
2回目に試したTINという薬のセットでは、
いままでは抜けなかった、眉毛やまつげ、鼻毛までもが抜け落ち、
改めて、彼らの存在意味を再確認したと…
これは以前お伝えしました。
 
この場合は、まさに「全身パイパン状態」…

以前、新宿2丁目のオカマのマルオさんが、
「私、全部…剃るの…毛ってさ…
 昔の自分を思い出して嫌なの…
 だから、全部剃っちゃってね… で、描くのよ」
と言っていましたが、

その方面の趣味のない僕には、
何をいっているのやらさっぱりわからず、
…ただ今更、同意するのは、体毛がすべてなくなると、
子供に帰った気がするというニュアンスです。
 
「よお、ボウズ…ちんちんに、けぇ~生えたか」
なんて言いますが、大人=毛(笑)みたいなことは、
大人になって、なくなってみて、改めて感じます。
 
女性の場合は、大変なようです。
癌センターの各ナースステーションには、
「散髪希望」を記入するノートが置かれています。
 
身だしなみを整えるという目的は、表向き。
抗がん剤で抜け落ちてしまう前に、坊主にしてしまいたい、
こういう患者さんのためにこのノートはあります。
 
散髪には、委託された美容師さんが、やってきます。
以前、この美容師さんに僕もお世話になりました。
 
「呼ばれて病室に行くと、カーテン締め切っていて、
声をかけても返事をしない、あきらめて帰ろうとすると、
どうぞ…と招かれる、
ではと、準備をしていざ、ハサミを入れると…
そのまま大声で泣き崩れる…
女性の場合、こんなことはしょっちゅうですよ」
 
「抗がん剤で抜けた髪は、また生えてくる、
 なんて言ってもね。
 今、なくなってしまう髪の方が大切なのでしょうね」
やはり、髪は女の命 辛いものなのです。
 
 
さて、抜けた体毛ですが、ではいつ生えてくるのか
といえば、これも個体差らしいです。
僕の場合は、投薬後、2ヶ月でまずは 
顎の髭が生えてきます。こいつが一番。
でも、はじめは、赤ちゃんのような
ふわふわした産毛が生えてきます。
しかも、全部、白髪だったりします。
 
いったん抜け落ち、生まれ変わって…
毛そのものの性格が変わったのか?
などと思いますが…いったん剃り、
また待っていると、
普段どおりの髭が生えてきます。
 
その次は下の毛と腋の毛、
このあたりが映え始めると、
髪の毛もぽつぽつと生えてきます。
 
で、まあ 現在は、こんな感じなのです。


 
一昨年、1ヶ月単位で、抗がん剤を投与していたときには、
生える間もなく、次の投与…でしたから、
この生えてくる感覚と言うのは、なかなか嬉しいものです。
 
髪が抜けて、つるつる頭でいても、
そのまま外に出歩くことは、苦ではありません。
むしろ、好きだったりするのですが、
僕の場合、そのまま外に出ると
「怖い人」に見られるらしいので、
それは、平穏な社会にいらぬ動揺を
引き起こしてはいけないと思い、
普段は帽子をかぶっています。
 
顔の髭は、いったん生え始めると、
その勢いはすごいもので、
髪の毛の育つ10倍くらいの速度で成長します。
 
つまり、頭は生え始めの「坊主」…
顔は髭だらけ…という状態に今、
ある訳で、これはこれで、へんな人です。
 
ただ、顔にも頭にも毛がないと、
いくら元気に振舞っていても、
病人に見えるらしいのですが、
こんな、へんな状態でも、
毛があるもんやは、元気そう…と言われます。
 
まあ、「元気なさそう」より「元気そう」の方が、
嬉しいので、これもこれで良しです。
 

手足の麻痺が取れないので、体が鈍りまくり、
あまりに重いので、年明けから、
スポーツジムに通い始めました。
 
といっても、マシンはもちろん、
走ったり、漕いだり、飛んだり跳ねたり…
がそもそも出来ないので、泳ごうかと。
 
初めは、公共施設でないものかと探しましたが、
プールそのものがなく、駅前のフィットネスクラブは、
なんかこ洒落ていて、性に合わず…
それでは範囲を広げて探したところ、
戸塚と藤沢の間くらいの住宅街に“S”を発見しました。
 
まずは、見学に…と行ってみると、
住宅街のど真ん中なのに、畑に囲まれています。
 
しかも、入り口には大根やらかぶやら…の100円市が。
しかも施設がかなり年季が入っています。
 
でもまあ、のんびりしていてよかろう…とさっそく、
格安で、プールとサウナのみ利用のコースを申し込み、
翌日から通うことに…
 
行って、びっくり、あまりの体力のなさに愕然としました。
 
僕は、泳ぎは得意を自負していて、
小学校時代から、大会の選手でもあり、
早くも遠くにも泳げる自信があったのですが、
ぜんぜん体がついてきません。
水に乗れないどころか、初めの50M泳いで、
もうヘロヘロなのです。
 
50Mプールの8コースは、スクールに3コースが取られ、
残り、5コースのうち、1コースが歩いて往復するコース、
後の4コースのうち、2コースが1レーン往復…
残り2コースが一方通行で、泳ぎが達者な方のコース、
当然、こちらで泳ぎ始めたもんやでしたが、
どうみても70歳に近いおばさんに、
追いつかれ、置いていかれる始末。
 
「これは、まずい。これほどとは…」と改めて、
今の体力のなさを再認識しました。
 
はじめは1kmをその日の目標にと考えていましたが、
死に物狂いで500mがやっとの初日でした。
 
友人Y君からも、
「そんなもんですよ。徐々に徐々に…無理せず、
 ゆっくり、継続してゆくことが大事」
と諭され、翌日からは、
とにかくゆっくりと泳ぐことを心がけました。
 
…2ヶ月たち、いまではしんどいものの
1Kmは普通に泳げるようになりまして、
体の切れも戻ってきました。
 
こうなると、余裕も出てきて、
回りを見渡すようになってきました。
 
このスポーツジム…
正確には、このプールには若者はひとりもいません。
若者どころか、ほとんどすべてが60歳以上の
おばちゃんとおばあちゃんなのです。

余裕の出たある日、プールを見渡して数えてみました
 
「…ひい…ふう…みい…よお…」
 
プールの中に人は30人 
うちどうみても60歳以上が30人 
うち女性25人。
 
ここは老人専用のプールなのか? 
いやいやそうではありません。

では、この時間帯がおかしいのか…
いやいや今日は土曜日の昼さがり…

もちろん、そもそもは体力回復とシェイプアップが目的…
別に回りに誰がいようがおかまいなしなのですが…
それにしてもあんまりに極端な光景…。
 
体型も女の命…なのでしょう。
健康の為もあるのでしょう、
お喋りの場でもあるのでしょう。
 それにしても…。

…で、どうも、最近、お尻に視線を感じるのです。
 
もちろんご存知の方はご存知だと思いますが、
僕はシリ…尻…ケツが自慢です。
 
小学校3年のプールの授業の時に、担任の相場先生に

「もんや君のお尻はかっこいいわねえ」
と褒められて以来、僕はお尻だけは人に自慢できる
“部位”なのです。
 
どうも、最近、このケツに視線を感じるのです。
プールのおばちゃんは みな元気です。 
水着もカラフルです。
筋骨隆々のおばちゃんもいます。

さっきから、休みなく泳ぎ続けている女性などは、
遠泳の競技に参加するがごときスタイルです。
 
老人が元気な場所です。健全で素晴らしい光景。
 
視線…? 
自信過剰なんじゃないの? 
そうですよね。 
そんなはずはないですよね。
 
…それに見られても減るもんじゃなし…
ですしね。
 
温水プールなのに…サブいぼが…
これも気のせいですよね。
 
おわり。
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