紋谷のソコヂカラ

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銀河からの電話[紋谷のソコヂカラ]

投稿日時:2011/07/25(月) 19:52

前回 前フリした“ぼくのとっておきの場所”に
ついて書こうとしていたら、銀河から電話が入った。
 
銀河とは 小三になる男の子のことで、
ぼくの大切な友人のひとりだ。
 
「もんやさん 来週の舞台
 ぼくがはじめて主役をやるから観に来てね」
 
というお誘いの電話。
 
鎌倉こどもミュージカル 
第4回公演 「あまんじゃくの桜貝」

1日3公演のうちの2回を 
銀河は主役で出演するらしい。
 
場所は大船にある 「鎌倉芸術館」 
鎌倉こどもミュージカルは 
児童劇団「大きな夢」を親団体に持っている。
 
鎌倉こどもミュージカルの
第1回公演から出演している銀河は、
この「大きな夢」の舞台にも参加している、
小三ながら すでに実力派のベテランなのである。
 
「あまんじゃくの桜貝」というのは、 
あまんじゃく(あまのじゃく)の言われを
モチーフにした子供劇で、
それをミュージカルに仕立てている。

とある漁村が舞台で、同じ年頃の子どもたちから、
あまんじゃくとして疎んじられる少年が、
この場所に母親と越して来た、サチという少女と出会い 
だんだんと生来の優しい心根を取り戻してゆく
というお話し。
 
銀河はこのあまんじゃくのゲンタ少年を演じる。
 
大切な友人ではありますが、
気持ちとしては保護者の気分 
銀河が登場してくるや否や、
ドキドキしてしまった。

声は出ているか。
台詞は忘れないか。
気持ちはノッテいるか。
…自分でも笑ってしまうくらい緊張した。
 
しかし、さすが 銀河であります。 
その名に恥じない堂々とした演技っぷり。
前半の“クセのあるあまんじゃくの風体”を
きっちり魅せてくれます。 

観客にも子供が多いせいか、
飽きさせないように1時間半の内容の
ちょうど半分で休憩を入れて、後半へ。
 
村の嫌われ者が 美しい少女サチと出会い、
戸惑い、変わってゆくシーン
 
このあたりは さすがに難しいのか 
前半の勢いが少しなくなってしまった感じ。
 
それもほんの少し、優しい心根えお取り戻して以降は、
もとの銀河に戻ってくれました。 

よかった。
 
30人以上いる 劇団員をすべて舞台に立たせ 
踊り 歌わせるミュージカル。
 
簡単に見えて演出の苦労は伺える。 
わらべ歌を少しPOPにアレンジして 
子供たちがさまざまに遊びながら
舞台を駆け回るシーンは好きでした。
 
蜷川幸雄だの 野田MAPだの 串田さんだの 
最近観ていたので、こういう、誰も悪くない 
優しいもので包まれた 
ほのぼのとしたテンポの舞台を観ると、
ほっとします。
 
銀河お疲れさまでした。


 

しかし、銀河という名は 
よくつけたものだと感心する。
 
そして、小三にしてその名前以上の
“大物ぶり”を発揮していることに 
なんとも感心する。
 
余談だが
 
昨日、とあるお役所の女性と、
最近の子供の名前の付け方についての話になった。
 
彼女は、仕事がら毎日 
さまざまな名前に遭遇するというが
 
「顔にも口にも もちろん出しませんが
 最近の名前の付け方はおかしい
 といつも感じるんです」
 
「ああ わかります
 音で読ませて 漢字を当てはめる
 結果 二十歳になったら
   ハズかしいだろ 的なやつでしょ」
 
「そうそうほんとうにそうです」
 
「蹴人で シュート   …
 サッカーもキックボクシングも
   やらかい人生を送ったらどうすんだ…って」
 
「美音羅で ヴィオラちゃん 
    … お母さんのご趣味なんでしょうが…」
 
「組み合わせた漢字に意味はなく
 音でゆくなら いっそ
   カタカナにしてあげればって思う」
 
「昔の暴走族の 夜露死苦
 ってのと同じ発想」
 
「ほんとうに多いですよ最近」
 
「名前は絶対に体を表す
 って思うのですよ
 でもこの手の名前は表しようがない」
 
「ネットで見たんですが
 “野風平蔵重親”って名前付けられた男の子とか…
    これは音じゃないですが」
 
「…はい!?
 歴女のお母さん?
    にもほどがあるでしょ」
 
「葉輪子…で ぱりんこ とか…」
 
「…マジですか?? パってどうなんだ パッって…」
 
「優留姫 …というのもありました」
 
「…? ゆるひめ?… 」
 
「いや これで ゆるめ って読ませるらしいです」
 
「うーん それは女の子には どうなんだろ?」
 
「それが…(笑) 男の子なんです」
 
「はあ?」
 
「将来の姫(奥さん)に優しくできるように
    …という意味なんですって」
 
「……… ただ悲しいですね」
 
 
と、この余談は盛り上がり続けたのですが 
大きなお世話だとクレームがきそうなので 
止めますが… 

少し突拍子もない名前かなあ~   と思ったら 
書類を提出する役所の窓口で
いったん深呼吸しましょう。

なんとなく不安なら ボクに連絡ください。 
帰って、彼女が見たというサイトを確認しましたら 

あるわあるわ…びっくりです。
でも、傍らに こんな名言ものっていました。
 
「…何事も、珍しき事を求め、異説を好むは、
   浅才の人の必ずある事なりとぞ」

   ~徒然草
 
 
◆◆◆
 
クーラーを使わない替りに 
お勧めを受けて 
最近 水枕を愛用しています。

今時のヤツではなく 
あの昔ながらの

「茶色いゴム製で 氷水入れて
 端を金具で留める…あれです」

 
びっくりするほど涼しくて 
まことに快適です♪ 

ぜひぜひお試しあれ。

あなたはわたしの特別枠[紋谷のソコヂカラ]

投稿日時:2011/03/08(火) 23:40

コンパスで 同心円を描いてみる。
中心からだんだんと 遠くに何重にも
真ん中の点は自分。

一つ目の円に入るのは 両親や兄弟
旦那さまや奥さん 子供はもちろんこの円の中に。

二つ目の円は 血縁の関係はないけれど 
自分にとってかけがえのない“他人”
…大切な友が入る。

このZONEに入る人数は少ないだろう。 
長く生きたからと言ってその数が増えるわけでなし、
ただ、最近疎遠だからと言って、消えることもない 
大切な友はいくつになっても変わらない存在。
別れた奥さん 僕の場合は彼女もこのZONE。

三つ目の円は 親友とは呼べないまでも、
一緒に居ると安心する他人のみなさん。

付き合った時期や長さはさまざまで、
学生時代 それも同じサークルであるかないか 
職場、こちらも同じ職場であるかないか
週末の趣味のサークル仲間やネットで
知り合いOFF会で仲良くなった同好の志。

男女 年齢はもちろん
「つながっている理由がさまざま」
いちばんバリエーションに富んでいるZONE。

知り合った当時はそれほどのこともなかったが、
環境が変わり、お互い大人になり、
ふとしたことで身近になった 
そんな友人がいたら、その方もこのZONE。

四つ目の円には、なんというか 
現実的に関係の深い友人が入る。 

いやらしい言い方だが、ここには、
ただ今現在の直属の上司や同じ課の同僚 
学生時代のサークル仲間 現在の愛人…

さまざまに深く関わり関わってきていて、
相手のことを“語ることのできる
”それくらいの距離にいる。

いま現在、頻繁に顔を会わせている。
このうち、現在の愛人などは、
突然一つ目の円に入ってくる可能性があるが、
ほかはない。
おそらくないということは知っている。

五つ目の円は さらに遠くなる。
けっこう飲みに行った前の職場の同僚の○○ 
中学時代あれほど毎日いっしょだったのに、
今何をしているのかも知らないし、
正直興味もない同じクラスだった○○。

毎朝、おはようございますと
声をかける隣の家の奥さん。
「いらっしゃい!!今日は早いねェ~
   ビールでいいかい」焼鳥屋のオヤジ。
息子の担任の先生なんかもこれくらいの距離か。

とても大切なクライアントだったのに 
取引がなくなり会うこともなくなったあの会社の部長も…
これが今も続いているなら、四つ目に昇格するけれど、
それもいつまで続くかわからない。
そうこのZONEは二つ目は難しいとしても 
付き合い次第では
三つ目の円くらいに入ってくる可能性がある。

六つ目ともなると もうどうでもよい(笑)
が 見知ってはいる 
…そういう顔ぶれ。
とりたてて例はあげない。

こうしてみると、中心点からの円までの距離が表すものは、
共に過ごした時間の長さではなく、
「心の距離」なのだと気がつく。

そう考えていると、どの円にも属さないのだけれど 
大切な人という存在があることに、また気がつく。

いわば、“特別枠”とでもいうのか。
顔を合せる機会は2年に1度、あるかないか。 

ふたりで酒を飲んだことはない 
趣味も考え方も正反対
住む場所も離れている 

そんなこんなで理由がなければ会うことがない。
それでも理由が出来て会うことになると、なんだか嬉しい。

いま なにをしているのか? 

なにが好きなのか? 

話してみたい…そういう気分になることが不思議だ。
自分にとって「意味のある人」

片思いかも…一方的な存在なのかもしれない。


先日コピーライターの神戸真さんがお亡くなりになりました。

享年51歳 
ひとり暮らしの彼が世を去ったその姿を 
最初に見たのは大家さん。

玄関のドアの鍵穴からだったそうです…

解剖されて判明した死因は「脳梗塞」 
実際にいつ倒れたのかは知る術もなし。

その訃報を僕が聞いた時には 
もうお骨にされていて、
ご実家のある三重県に戻っていました。

数日後、神戸さんの住んでいたマンションの部屋で
簡単なお焼香ができたのは、
お兄さんお姉さんのおかげ。

あいだを繋いでくれた友人たちのおかげ。


広告の発注主であり、ディレクターとして、
僕が神戸さんと仕事を頻繁にしていた時代は 
もう15年以上前になります。

「神戸さんは 生まれる時代が違ったんじゃないですか?」

「…なぜ?…じゃあ いつが良かったというんじゃ」

「明治維新 改革の時代ですね。
   知り合った当時は、室町のお公家さんの
   イメージだったんですが」

「うーん どっちも嫌だな」

「日本がわさわさとしている時代
 絣の着物に革靴履いて 山高帽子にステッキ持って
  … そうだなあ 大手新聞社なんかじゃなくて、
    大衆が喜びそうなカストリ雑誌に好きなこと書いて
 編集者から 先生…先生 なんて呼ばれて…
 けっこう締め切りに追われているのに、
    書かないで、言いたいことばかり言って…
 なんだかそういうイメージなんです」

「…うーん 大手出版社がいいな
 それに状況的には今となにも変わらんじゃないか!」

「なんというか ストレスのかかり具合が違うというか
 あの時代なら感じずに過ごせたのかと…」

「へんなこと言うなあ~はじめて言われたなぁ~」

こんな会話をしたのを覚えています。

あるFCの取材で沖縄に行った時に、
接待され連れて行かれた 

地元のクラブでは、ホステスさんに囲まれて 
恥ずかしいんだけれど、
なんか言わなきゃ気が済まなくて 
言ったら言ったで恥ずかしくて 
それでも言っちゃう神戸さん…

「その 見えそうで見えない
    胸元はなんとかならんものか」

「♡…ええ~ダメですかぁ~♡」

「見せるんなら見せる
 見せないんなら見せない
 はっきりしなさい」

「♡~チラッ」

「……け…けしからん!」

「♡…でも
 うちィ~あんまり大きくないんです~♡」

「………!
 そうか よいよい
 想像してしまったじゃないか」

「エッチやわあ~お客さん」

「エッチでなにが悪い
 ふんっ!!」

「胸の小さい女の娘はキライデスかぁ~」

「…それは そうだなあ~……
   くっ…苦しゅうない」

「あとお ワタシ 乳の輪が大きいんです
 ~きゃ 恥ずかしい」

「……… ! だ…だいじ オッほん !
 大事なのは乳首じゃ
 キミの乳首はなにか

 …その色はなに色じゃ」

「ええっ~ 普通ですよ 」

「普通なんて返事があるか愚か者!
 ピンクなのか…と聞いておるんじゃ」

「ええっ~じゃあ~
 ミテ ミマスカ?♡~」

「…… ……?
 いや その …いい
 結構じゃ!
   み…見るに堪えん!!」

こんな神戸さんが僕は大好きでした。

他の誰かだと聞くに堪えない 
古典的ですらあるこんな下世話な会話でも、
神戸さんならずっと聞いていたくなるのです。


亡くなられてなお 
こんなことを暴露して 

…それでも僕は最後まで神戸さんをいじります。
いじられて嬉しい神戸さん

素顔はとても真面目な神戸さん 
頑固で筋が通らないことは大嫌い…
それでいて温かみとユーモアがある神戸さんは 
僕にとっての特別枠です。

神戸さん。

よく散歩をしていただいた 
ミルキーがそちらにいるハズです。

朝、起きたら1日2回朝夕にお散歩お願いします。
そして、散歩の途中に雲の隙間から下界を覗き込んで…

「いかんな もんやさん それはいかんよ」

と 声をかけてください。 

たとえその声が聴こえてこなくても 
そう言ってくれているんだと思い 
日々 生きていこうと思います。



お焼香に連れて行ってくれたM君
(副作用でフラフラしていたので
   車で送り迎えしてくれたのです)が、
帰りの車中で言いました。

「思い出したんですよね。前に見た西部劇の映画で…
 若いアンちゃんが 老ガンマンに拳銃を向け…

   『ジジイは引っ込んでろ!…』

 とかなんとか言うシーンがあって、
 そう言われた老ガンマンが言うんです

 『オマエはそのジジイになることはないだろう』って…

 …今の時代でも、ジジイになるのって、
 大変なことなのかもしれないなあって 
 神戸さんの遺影みて
 なんだかそんなこと思いだして…」

確かに、なんだかいろいろちゃんとしないと、
ジジィになるまで生きられないかもしれない。

ただ、生き抜いた先にジジイがあるなら(ババァでも)
…だらだらと過ごしていて 
なんとなくジジイになるよりは 
満足のゆくジジイになっていたいと思う。 

また。この老ガンマンの台詞は

「お前の生き方では 俺の年にはなれないぞ!」

と戒めてくれているなら、
生き抜けるようなスタイルを身につけていたいと思う。

それがアランラッドも真っ青な
早撃ちなら極めてしまえと思う。


「ご冥福など けっこうじゃ」


そう怒られるので 
空に聴こえるのなら…
そんな言葉は言いません。

死に方がどうでも 
そんなことは関係ありません。
死んだ時が死ぬ時 
それだけのことですよね 神戸さん。

あなたは素敵なジジイでした。

安らかに…。

若きゆうさく の悩み~高2年の冬~[紋谷のソコヂカラ]

投稿日時:2010/11/28(日) 18:15




実は 悩んでいたのは僕であります。

“人みしり”をしないことは、まあ特技と自負しているのですが、
高校2年生の男子と、何時間も面と向かって…
いったいなにを話してあげればよいのか…

前日の夜も 布団に入り 
いろいろと考え込んでしまいました。

相手を、一人前の大人と扱うことは決めていたのですが、
見ず知らずのおじさんの家に突然(※)、連れてこられ、
ああだこうだ言われたら、自分だったらどう感じるか
(自分が高校2年のあたりの記憶を思い浮かべ)…困る、

むしろ嫌だろうなあ~

彼の母親からは、
「態度は、悪いけど 根は優しく気が小さいので…
よろしくお願いします」
とメールがくる。

どうも、話すのが苦手らしい 

…となると 彼自身が抱えている
“なにがしかの明確な意志”を探し当てないと、
両者にとってつらい時間になるし、
そのためには“実体験から生まれた引き出し”の
数がどれだけあるか…ということにかかってきて、
そこに僕がコミットメントできるかが勝負の分かれ目で…

高校2年の16歳、それほどの引き出しがあるはずもなく
…などと考えていると 
ますます眠れなくなってしまった。

※事前に僕のことをどういう風に紹介しているのかは、
大切なのですが「知り合い 社会勉強」
としか伝えていないらしい。

つまり、心の事前準備はなく

「うるさい母さんが俺のこと心配して
 まことにうぜえけど、仕方ないから 行くか」

とやってくることを覚悟しておかなければならない 
ということであります。

就活中の学生には「明確な意志」があり、
若い社会人には「明確な問題」がある。

そういう相手は、ある意味“楽”であります。 

解決する方向は見えているから…


こういう時に 世の中の父親はいかがしているか…
などとも思うが、自分の息子と他人のそれでは
だいぶん違う訳で、
同じ世代の息子を持っているからといって、
他人の息子の心持ちを斟酌できるか
とは限らないのだと思ってみる。

むしろ他人であるから客観的で
冷静に対することができるはずなのですが、、 
意味のない時間とお互いが感じることを避けるとなると、
難しい。

翌朝は見事な晴天 … 

まずは家の前のミルキー公園
(先月からこうネーミングされました)で、
サッカーボールでも蹴りながら、
頭からっぽにして それから話そうか と 

ボールを用意して… 自己紹介をお互いする際に、
見えてくる引き出しから入るしかない…
と決め、100均で2冊のノートとペンを用意して
彼を迎え入れたのでした。


登場したのは若きイケメン 
なかなかどうして目に意志が宿っています。

B-BOY風ファッションは今時としても、
足元の使いこまれたナイキや
ちょっとした体の仕草は…
スポーツをちゃんとやってるなあ…
という精悍な感じが漂っています。

あいさつもそこそこに、
自宅まで車でふたり… 

軽い会話…

口は重い…
はてしなく思い 
あいさつの声も小さい… 

救いはこちらの目をちゃんとみて
話そうとしてくれるところ。

家に着き まずはカルピスを飲む 
こういう時はカルピスだと用意しておいた。

…………………

それからの3時間近くは 
思えばあっという間でした。

気がつけば 公園でサッカーをやるには
あたりは暗くなってしまっていたほど。

カルピスを飲みながら 
まず今日はなんのためにきてもらったのか、 
僕がどんな人間なのかを簡単に話す。

急に連れた来られて戸惑ったでしょう? 

…「いえ…別に」

母さんにはなんて言われて来たの? 

…「とくになにも…いけばいいから…とだけ」


今からこのノートにお互いの自己紹介を
書きながら 話してゆこう。

僕も本音で話すから 

ゆうさく(本人がそう呼んでよいと許可をいただき)
もお願い

… 「はい」

質問は簡単に書き終わって 
お互いノートを交換 
質問し合う 
という感じではじまった。


あやのこうじ ゆうさく(仮名) 
16歳 B型 
神奈川県出身 
○○高校 普通科

●好きなスポーツは
  サッカー フットサル 観るのではなく やること

●なにをしている時間が好き
 フットサル 学校の休み時間に友達と話すこと

●行きたい外国
 スペイン 

●好きなアーティスト
 EMINEM  

●家族からどう思われているのか
 静か バカ

●友達からどう思われているか
 バカ ○○

●好きな教科とその理由
 現代社会 おもしろい

●最後の晩餐
 和食の朝食

●いまの自分は何点とその理由
 30点 やることをやっていないから


※○○とあるのは バカ バカ 
が印象的で 忘れてしまいました



…みなさんどう感じます この答え ・


僕としては、なかなか愉快な答えで 
こちらとしては突っ込みところ満載

でも、一番気にしなきゃいけないのは、
僕の方のノートを見て、
ゆうさくから質問が出てくるのか?
…っこと。

彼自身の覇気を少しでも引き出せないと
意味はないのですから。


僕からの質問の総量と彼からの質問の総量が
同じ程度なら理想ですが 
それは望むべくもなく 
少なくてもよいから
彼が自分の意志で質問してくれないと
単なるワンウエイな時間になってしまう。


結果として 
僕の答えに対しての食いつきは

「1961年の時代背景は どうだったんですか?」 

「ハン イエスルって 誰ですか?」

「自転車乗らないのですか?」

「現代国語のどこが面白いですか?」

「静岡の人って サッカーどこを応援しているのですか?」

「島をさまよう ってなにをするのですか?」


だいたいこんなところ。


対する僕の方は、

「バカ バカ って 思われていて腹が立たないのか?」

「和食の朝食…ってなぜ?」

「現代社会のどこが面白い?」

…このあたりから突っ込みがはじまり 
最終的には ゆううさくは

「みんなが行くから…という程度の
    動機しかないが大学生にはなりたい
 でも期末試験である程度の成果を
    上げられないと・・・

   まずは、3年制への進級があぶない

 テストまであと1週間とちょっとで…
    勉強しようと思うと遊びたくなり

 そういう自分はいけない
   と思っているんだけど、

   なかなか思うようにならなくて
 大学は父さんはできれば行けばと言い、

 母さんは飯は不味いが、うるさくて
    行かなければ家を追い出すと言う

 それ以前にダブりは格好悪いから
  …と自分でも思うし」

ということとなった。


井上雄彦の漫画にリアルな迫力を感じることや
好きなテレビゲームが似ていること 
デルピエーロとヨーロッパサッカーについて
などももちろん話した

こういう話は合わせる苦労もなんもない。

問題の進級は、総合の点数
(偏差値とは違うらしい。
 もう偏差値教育はないのでしたか)

次第で 詳しく聞くと 
現代社会以外は「低位安定」 
もっと詳しく聞くと 
教科によっての嫌いや苦手はそれほどなく 
であれば、得意を伸ばせ…とそのスタンスの話をした。

また現代国語に関しては 
思いがあっても他人に伝えられないのは 
意志とスキルの問題で 
スキルは現代国語で補えるから 
好きな教科とは別にかならず勉強を怠らないこと… 

などや 実は志望大学があることから 
そのあたりへの意志固めなど当面の話し 
学生の本分など 柄にもなく喋ってしまった。

終わり 

飯を食い 

駅まで送る。

改札を入る姿を見送っていたら 

情が湧き 
「がんばれ」と心でつぶやいた 

…と彼が振り返り 

ぺこりと頭を下げた。


…とここまで書くと 
なかなかいい感じであったように
思われるかもしれないが 
正直 手ごたえはない。

僕との会話で 彼がなにを感じ 
明日からの日常にどんな影響が生まれるのか 
まったくわからない。

最後まで なんだかわからんおっさん 
であったのかもしれない。

これでもへとへとに疲れたが 
それは僕が彼の“若さ”に当てられたことと、
自分の無力さのせいでしょう。

答えは見えている

「どうあれ若者は成長して
 自分の手でいろいろつかんでゆく」
 

「期末試験の成果は 人生のほんの些細なことと」

と考えるのは他人だからであり
答えを生きてきた経験者の分け知り顔でしかない。

今を生きている彼は、今がすべてなのだから。

期末試験の結果次第では 
学期末試験に向けての 
こんどは勉強そのものの手助けをしてあげたい 

と思う。

ミルキィー[紋谷のソコヂカラ]

投稿日時:2010/10/20(水) 22:53

昨日の昼間(10月19日) 

ミルキーが息を引き取りました。


生後2カ月でわが家にやってきて…14年と5カ月 
…シェットランドの寿命は
15歳と言われていますから
ほぼ授かった命をまっとうしてくれました。

さきほど、お骨にして家に戻りました。

昨日、「餌を食べなくなった」と 
ペットシッターの清水さんから連絡を受けて 
駆けつけた時には、ぐったりしてはいるものの
意識もあって 清水さんとは、強制給餌をしようかなどと話し 
最後は、我が家に戻しましょう…
など相談して いったん自宅に戻りました

…ほどなくしてまた清水さんから電話が 
…清水さん 泣きじゃくっておられて会話になりません。

「すぐ伺います」…と駆けつけた時には 
もう 息をしていませんでした。

僕が帰り少し体を動かし 
…そのままゆっくりと息をひきとったそうです。

ペットの死に何度も立ち会われた清水さん曰く、

「苦しまず 静かな さようならでした。
 もっと苦しんで逝く子もいます…
 せめてもの救いです」 

彼女が僕に飼われて幸せだったのかはわかりません。
でも、彼女がいてくれて
僕は幸せでした。


僕の都合で、最近はいっしょに居られることが
多くありませんでしたが、 
その分 いろいろな方の愛を受けてくれたと思っています。

ミルキーを可愛がってくれてありがとうございました。

頭をなでてくれてありがとうございました。
お散歩に連れていってくれてありがとうございました。

ミルキーと関わってくれたすべての方に
ご報告とお礼を申し上げます。




ブランコな話し[紋谷のソコヂカラ]

投稿日時:2010/02/08(月) 21:33




目の前の公園に朝晩顔を出す。
ほんとうに目の前なので、“行く”という感じではない。

体力を戻すために、ここで体を動かしている。。

先日来、公園はその敷地の半分が、
立ち入り禁止になっていた。

どうも、遊具のリニューアルらしく、
工事中は子供が入らないように
立ち入り禁止の柵が張り巡らされている。

そもそも、こじんまりとした公園が、
余計、小さくなってしまい、
真面目にリハビリしていて、
公園内を愛犬と走るボクにとっては、
いい迷惑でありました。

毎日、毎日、進んでいるか、
いないんだかの進行具合でしたが、
今朝、行ってみると、工事は終わり、
立ち入り禁止の柵は取り払われていた。

新たに登場した、ブランコと鉄棒

…これだけかい? 

と思わず突っ込んでみたが、
まだ、出来たてのほやほや、早朝のことでもあり、
たぶんこれを目にしたのは僕が第一号。

せっかくだから、座って遊んでみた。 

… 

特に感慨もない。

小さいころの思い出も…特に浮かんでは来ない(笑)…
志村喬の胸中でもなく…ただ、行ったり来たり… 


◇リハビリと言えば、昨年、帰省の折、
母が通う地元の病院に 迎えに行った時のこと。

「ワタシのリハビリのセンセイは、お兄ちゃん
(僕はこう呼ばれている)の高校の同級生よ」
と言っていたことを思いだした。

モノのついでと、病院のリハビリセンターに顔を出す。

部屋の入口の扉の脇に、
スタッフの名前のプレートが貼り出されている。

…ふどれどれ…やつの名前はあるかな? 
!室長?…室長かぁ~!!

せっかくだから、入ってみる。

「○○さんいますか?」

「…室長は、隣のリハビリルームに…」というので、
 センターからつながるリハビリルームに向かうと、

中では、大勢の患者さんがリハビリの最中。
その中央に…いたいた。

「おーい ○○!」
 振り返る○○ …怪訝な表情?? 

それもそうだろう、30年ぶりの再会。

「もんやだよ」というと
「!!おおお~!」と笑顔に。

この○○とは、高校時代、学校の廊下で取っ組みあった。
彼についてほかのことは思い出さないが、
この取っ組みあいだけはよく覚えている。

「おいもんや …おまえのスリッパ、
 女子便所に投げてやったぞ!(笑)」

「なに!!ふざけるな!」という取っ組みあい。

どうも○○は、高校イチの美女と日曜日に映画を観にいったという、
もんやの自慢話しが気に入らず、頭に血が登ったらしい。

(高校イチの美女??…というところ…ここは気にせず、
 先に進むところです)

この○○…いわゆる直情型。 
ガタイもデカイが態度もデカイ。 
そんな彼が、母のリハビリ。

女子便所にヒトのスリッパ投げ込む奴が
…母のリハビリ。

…人は変わるのか…

「母がお世話になっています」
初めこそ、丁寧にごあいさつ申し上げたが、

リハビリルームにいる全員が注目しているので…

「この○○はねえ…昔、僕のスリッパを、
 女子便所に投げ込んだ…そういう奴なんですよおお!!」

と大きな声で、みんなに紹介してやった。 

「!!おい…やめろ 勘弁してくれ!」 
○○は顔を真っ赤にしている。 

…君は変わろうとも 僕は変わらない…


◇変わらない性格と言えば、どうもボクは、
他人に迎合するのが苦手だ、面白くないのに笑えない、
可愛げのない奴だとよく言われてきた。

大人になってもその性格はいっこうに改善しない。
そもそも直す気もない。

銀座で商売をしている時も…そう。
しかし、商売には不向きのようで、

「もんやさんのお店は…なに屋さんなんですか?」
と聞かれても、

「もん屋 …です」と応えていた。  
別に、和食でもイタリアンでもなんでもいいではないか。

要するに来ればわかる。
そういう、キャッチーな感じは好きではない…
とこういうスタンス。

ひねくれているわけではないのだが、
どうも、表面上の会話が、出来なくて…。

だから、初対面の方には「こわい」
という印象を持たれることが多い。

先日、手伝っている会社が創業以来はじめて、
新卒を採用するということで、その最終面接を頼まれた。

堅実経営とはいえ、全国的に名の知られている
会社でもないのに、エントリーシートは
2000通を越える応募状況。

採用枠は全職種併せて8名…
その最終面接だから心して臨んだ。

採用活動は、昨年からこの会社の一大業務として進んできた。

担当の社員たちが、なれない仕事ながら、
1次から一生懸命に選んだ末に、どうしても判断がつかない…
そういう応募者たちが中心の面接。

中には、最終面接に至る以前に、落とされたが、
その後も、どうしてももう一度、僕の熱意を聞いて欲しいと、
長文の手紙を社長に送りつけてきた学生もいる。

時間はひとり1時間…志望動機の先に、
彼、彼女の本音を見極めようとすると、
自然と言葉はきつくなる。

「…高校の野球部では 後輩になどう思われていた?
 …なるほど、面倒見がよいのは、なぜ?
 …甲子園に出場しているんですね
 …みんなでなにかを成し遂げるということは
 …好き…ひとりで黙々と…というのは?
 …営業となると、たとえば飛び込みなんて仕事は、自分ひとりで
 …自分に負けてはいけないのですが?
 …根性はある?…あるといわれて、はいそうですか…と思えない。
 思わせて欲しい…」

などと、答えに窮する質問を矢継ぎ早に投げかけて、
その返答と態度をじっくり見てしまう。

…後日、内定式で この彼を含め 何人かと話した。 
面接を終え、正直、手ごたえは感じたか?と聞くと…

「自分に足りないところが、なにか考えてしまいました」という返事。 
いまどきの若者はどこまでも真面目だ。

…しかし、そう応える彼の目は、おびえていた。 

社長宛にメールを送ってきた学生から、
またメールが届いたらしく、文面を読ませてもらった、

かなりの長文…その中に、
僕がこわかった…と2度も書かれていた。 

幸運を祈る。


◇面接といえば コミュニケーション力…とよく言われる。

先日、NHKで“言語力の低下”についての番組を観た。
要約すると、日本人の「奥ゆかしさ」は「察してくれ…」に通じ、
物事を正確に、早く伝えられないことにつながるらしい。

番組では、世界一の言語力を持つと言われる、
ドイツの学校教育について検証し紹介していた。

ドイツでは小学校の頃から
「自分の言いたいことを、相手に伝えるための」教育が盛んで、
たとえば、教室に抽象画を持ちこみ…

「この絵はなにに見えるかスピーチしなさい」
と先生が尋ねる。

答えは、簡潔さを求められ…またこの投げかけ問答には、
「ほかの子と同じ答えはしてないけない」というルールがあり、
児童たちは、指されたら、瞬時に判断して答えなければならない。

先生がある単語を言うその単語に連想した単語を 
ノートに1分間、思いつく限り…書く、
次に指されたら、その書き連ねた単語をすべて使って、
これまた1分間でストーリィをつくり、発表する。

こんなカリキュラムは高校生の授業。

…おもしろい試みだと思い。
早速、先の会社の社員研修に取り入れてみたりした。

ただ、このやり方では、言語力は身につくかもしれないが、
それが即、カンバセーション上手とはいかない。

会話のできる人間のもっとも優れた点は、
単語やセンテンスの量はもちろんのこと、
相手の気持ちを察する、
そのための知識や経験にあると僕は信じているので、
その意味では「察する」という感性はとても重要です。

そして、この察する…は、
歳を重ねるとかんたんに出来るようで、
なかなかそうはいかない。

別のチャンネルの看板番組のひとつ…

村上龍が投げかけた…相手は
王将フードサービスの社長 

「好業績の秘訣は?」 

そして、村上氏はその質問の後に、
“察し”て、社長の返事を待たずに、

「…ああ、愚問でしたね…“安くてうまい”…それにつきますね」
と言った。 

少し考え、社長は答える

「いえいえ “うまくて安い”んです」

インタビューアーの手慣れた引き出し術はさまざまあれど、
相手の本音にコミットするのは、簡単ではない。


◇餃子と言えば、
「外はカリカリ、中はジューシー」
…おいしい形容詞がこれだけというのは、どうしたものか?

と、このようなことを
永遠の命題のひとつと考えているのは…
僕だけか?

馬鹿のひとつ覚えとしか思えないが、
ではかわって何かあるかと言えば、
特にないのだが、

それでいて、いつの時代も大人気という
商品であるから大したものだと思う。

形容詞なら、チャーハンはもっとシンプル…

「お米がパラパラで…」しかないのではないか。

それはもう、鍋を振る行為の問題で、
厳密にいえば、おいしい形容詞ではないではないか。 

しかも、世の中チャーハンだけをオーダーすることは少ない、
チャーハンに…そう!…餃子をつける、
チャーハンの立場からしてみれば

「オレだけじゃ、不満ってことね」という気分だろう

しかも、「あっ…半チャーハンにして」と…こうなると、
もはやチャーハン+餃子定食ではなく、
餃子+チャーハン定食である。


…と 真新しいブランコで行ったり来たりして、
ぼんやりと考えてしまった。

ブランコは、何事か考える際には…もってこいだ。 

考えたくなくても考えてしまう
乗り物かもしれない。

そういうことか…志村喬。 

そろそろお腹が空いてきたのと、
いつの間にか、目の前に女の娘がいて、
僕のことをなんだかじっと見ているので、

このへんで、さようなら。

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